そして、性犯罪の多くが「デートレイプ」らしい。デートで飲食を共にするとき、女性の飲み物に薬物を混ぜて意識を失わせ、乱暴するというものだ。
そうしたデートレイプを防ごうと米国で開発中なのが、飲み物に薬物が入っていないかを数秒で探知するガジェット「pd.id」だ。センサーを備えたpd.idを直接飲み物に入れることで危険の有無を確認できる。
センサーには、米国麻薬取締局などで使われている技術が活用されている。ボタン電池で作動し、大きさは8×2センチ、厚さ6ミリ。ポケットやバッグに十分しのばせられる。
使用方法はpd.idの端を飲み物に浸けるだけ。すると、もう片方の端についているLEDライトが安全かどうかを知らせる。安全であれば緑色が、薬物を検知したら赤色が灯る。
また、pd.idはスマートフォンとシンクし、調べた飲み物の種類と、薬物の有無がアプリに表示される。飲み物が危険な場合、ユーザーがアプリをチェックしなくても、テキストメッセージやコールで危険を知らせるようになっている。
pd.idは性犯罪被害を防ごうという情熱を持った個人のグループが開発を進めている。現在、資金調達サイト「Indiegogo」で10万ドルを目標にキャンペーンを展開中で、75ドルで入手できる。
米国・カナダへもプラス15ドルで発送する。身を守る手段となるこのガジェット、世界中の女性の強い味方になりそうだ。
pd.id/Indiegogo