そんなatama plusの「アセスメントとラーニングの学校内外での連携事業」が、経済産業省の「未来の教室」実証事業に採択されました。同実証事業の柱のひとつ「学びの自律化・個別最適化」の実現に必要とされるのが、“学習ログの利活用”。その可能性と課題を検証すべく、「駿台atama+学力判定テスト」と「atama+」を用いた実証実験を行います。
学習ログ連携で評価と学習のサイクルを構築
同実験は、2021年9月~2022年2月の期間、私立岩倉高等学校および神奈川県立大磯高等学校の高校1年生103名を対象に実施。生徒が学校もしくは自宅で「駿台atama+学力判定テスト」を受験すると、正誤や判定された弱点などの模試結果(アセスメント)が学校から駿台に共有されます。そのアセスメントをもとに、駿台によるコーチングを受けながら、約2ヶ月後の模試まで「atama+」で数学を学習(ラーニング)。その中で、駿台から学校に各生徒の学習進捗や全体のつまずき傾向などの学習ログが共有され、学校での指導に活用されるという流れです。
このようなアセスメントとラーニングのサイクルを繰り返し実行し、まずは、学校内外での学習ログ連携による生徒・教育者への効果検証と、実用化に向けた課題抽出を行うとしています。なお、結果については2022年3月に発表予定とのこと。
「atama+」とは?
同実験で活用される「atama+」は、AIが一人ひとりの理解度・学習履歴・ミスの傾向などに合わせて専用カリキュラムを自動作成するラーニングシステムです。対応科目は「小学算数」「中学理科」「高校物理」など8科目。最大の強みは、つまずきの根本原因を特定し、それを解消すべく必要なポイントを必要なだけ学習する「さかのぼり学習」だといいます。学年や単元の壁を超えてさかのぼり、「何を」「どんな順番で」「どのくらいの量」やればいいか、一人ひとりに具体的に提案することで、個人に最適化されたカリキュラムを構築します。
また、生徒の集中度や進捗状況をリアルタイムで解析し、先生のタブレットへ送信する機能も。一人ひとりのコンディションを可視化するとともに、効果的な声かけのタイミングや内容を提案します。
PR TIMES
atama plus株式会社
(文・Higuchi)