2021年11月以降、県内の複数の施設にて、さまざまなサービスロボットを活用した実証実験が行われます。
2021年内にスマート配膳やスマート農業の検証開始
実証に活用されるサービスロボット第1号は、上海立名智能科技(Linming)開発のロボットを日本の業態に柔軟に対応できるようカスタマイズした「SAKURA」。独立した経路設計や自立的な障害物回避が可能で、配膳や下膳、案内などのタスクをこなすAI配膳ロボットです。前面と上面に搭載したHDタッチスクリーンでは、運搬物の受け取り時の操作や広告コンテンツの表示などが可能。誤配や衛生面のリスクなどを低減する扉がついていて、中の引き出し式のトレイに料理などを乗せて配送します。
この「SAKURA」は、2021年11月3日に豊田スタジアムにてVIPの部屋におつまみやドリンクを配送。また、来場者のガイドも務める予定です。
12月下旬には、AIと3Dオブジェクト認識機能を搭載したアームとハンドを備えた軽作業用のARMロボット「Hello Robot V1.0」および「Hello Robot V2.0」を活用。有機トマト栽培のToma ROSSO TOGO FARMにて、出荷可能なトマトを画像認識で選択後、ハンドにより収穫する実証実験を行います。
2022年以降に実施する検証
2022年1月以降には、中部国際空港にてAIサービスロボット「NAOMI」と「AKARI」を活用した検証が始まります。「NAOMI」は、別々にロックできる2段の引き出しで小物などを運びんだり、背面の21インチサイネージで広告コンテンツやクーポンを獲得できるQRコードを表示したり、と1台で何役もこなすサービスロボット。マッピングに基づいた巡回とカメラによる監視も可能です。中部国際空港の実証では、利用者に対する案内業務やサンプル配布などを担当するとのこと。
一方「AKARI」は、庫内に定食などの料理を3膳乗せることができる大型トレイを備えた配膳ロボット。宴会場などで使用済み食器を置いた中継台に最大5カ所立ち寄り、洗い場まで行くなどの下膳機能も搭載しています。現在、エレベーターと連携した複数階への配送について、研究機関などと実証実験を行っています。
中部国際空港では、ラウンジでの下げ膳を担当予定。加えて、大名古屋ビルディングでも1月以降に「AKARI」を活用した実証実験が実施されるようです。
PR TIMES
エイム・テクノロジーズ株式会社
(文・Higuchi)