そのため、さまざまな企業で心理的安全性を高めるための「1on1 ミーティング(以下、1on1)」が実施されています。しかし、いわゆる「1on1の落とし穴」につまずき、1on1の安定的な運用に至っていない企業も多いとのこと。
そんな「1on1の落とし穴」に着目したのが、EDGE株式会社。AIを活用した音声感情解析で、1on1における心理的安全性を可視化する「エアリーフィードバッククラウド」を提供しています。そしてこのたび、同サービスが第18回 eラーニングアワードにて「AI・人工知能特別部門賞」を受賞したことを発表しました。
1on1を客観的に分析・評価
「エアリーフィードバッククラウド」は、1on1時の発話データから上司部下それぞれの感情をAIで解析します。感情は、喜び・怒り・悲しみ・落ち着き・活気の5要素で評価され、時間軸の推移に合わせた感情の推移と発話の割合が可視化される仕組みです。また、この感情解析結果をもとに、1on1において必要最低限押さえておくべきスキルを心理的安全性スコアとして評価します。上司への評価は、1on1におけるスキルレベルを把握する指標となり、レベルに合わせた教育につなげることが可能です。加えて、上司への評価の一部は個人にもフィードバックされるため、1on1を進める上で意識すべきことを客観的に学ぶきっかけになるかもしれません。一方、部下側の心理的安全性スコアからは、離職リスクを推測することもでき、退職防止を実現することもできるようです。
このほか、1on1進捗状況やスケジュール設定、ヒアリング項目設定、GoogleおよびMicrosoftとのアカウント連携などさまざまな機能を搭載しています。
1on1成功への課題
同社は、1on1の成功・改善支援を行う中で、多くの企業がつまずく「1on1の落とし穴」を「目的設計」「制度浸透」「教育研修」「管理体制」の4要素にまとめ、それぞれの原因と対策をチェックリスト形式で公開。その中でも特に「管理体制」が最も大きな落としな穴であるとしています。ここで言う「管理体制」とは、実際に現場でどのように1on1が行われ、それに対する上司部下の満足度や困りごとなどをいかに把握するか、ということ。現在活用されている1on1のサポートシステムは、部下または上司に対して今回の1on1の満足度を問うような、主観的評価がされるものが多く、部下側の忖度や上司側の自己過大評価などが原因となり、正しい評価につながらないケースもあるといいます。
これでは、本質的な改善にはつながらないとして、客観的な視点から1on1を分析・評価する仕組みである「エアリーフィードバッククラウド」を提供してきたとのことです。
ちなみに同社は、新卒採用時のエンゲージメントを高める「エアリーフレッシャーズクラウド」や、社内情報格差をなくし、社員に疎外感を感じさせないための「エアリーダイバーシティクラウド」、研修効果の可視化で効率的な研修・育成をサポートする「エアリーエデュケーションクラウド」など、「エアリー」シリーズを展開しています。
PR TIMES
EDGE株式会社(1)(2)
(文・Higuchi)