北九州市交通局と路線バスのDX化を推進
日本の地方都市では、乗合バスの利用者は減少しており、一般乗合バス事業者(大都市部を除く)の90%近くが赤字だといいます。少子高齢化や人口流出のほか、コロナ禍による外出機会等の制限も重なり、今後更なる収益性の低下が予想されている状況です。路線バスの維持や効率運行を実現する方法のひとつとして、デジタル化による乗降データ活用などの有効活用が求められています。今回の実証実験では、SWAT Mobilityが北九州市営バスの乗降データ分析及び路線バスのダイヤ改正提案を実施。北九州市営バスでは、概ね2年に1度、路線バスのダイヤ改正を実施していますが、担当者の経験に頼っている部分が多く、多大な工数がかかっていました。今回の取り組みにより、従来の作業工数を大幅に減らし、最適ダイヤを提案することを目指します。
SWAT Mobilityは、最小の車両台数で、複数の乗客を効率良く相乗りさせる高精度のルーティングアルゴリズムを保有し、オンデマンドバスアプリを世界7カ国で展開する企業です。Techableでも、過去に同社の取り組みを紹介したように、日本でもサービスを提供しています。ゼンリンの道路ネットワークデータをシステムに内蔵しているなど、日本特有の事情を考慮した分析・提案をすることが可能です。
テクノロジーの力で“移動”に関する様々な課題の解決を目指す
SWAT Mobilityは、実証実験終了後、既存のオンデマンドバスアプリに次ぐ新たなサービスとして、全国の路線バス事業者に乗降データ分析や最適なダイヤ提案を行うシステムの提供を始める予定です。今後も、テクノロジーの力で“移動”に関する様々な課題解決を進め、効率的で消費者にとって最適な移動を実現する社会に向けて取り組んでいくとしています。
PR TIMES
(文・和泉ゆかり)