その実現に向けた施策のひとつとして、2021年春にテクノロジーを活用したアイデアの公募がスタート。VR・AR技術を有する株式会社ビーブリッジが採択され、技術面でのナショナルサポーターとなりました。そして、マリンメッセ福岡A館に設営予定のメインプールをVRで再現し、プロモーションなどに活用しています。
会場を歩いたり、プールに潜ったり……
「第19回FINA世界水泳選手権2022福岡大会」は、2022年5月13日~29日の17日間、約190の国・地域から約2,400人が参加予定の国際大会。競泳、飛込、ハイダイビング、水球など6競技で世界一の座を競います。同大会における屋内競技は、既存の水泳施設ではなく、マリンメッセ福岡などの大規模展示場に特設するプールで実施予定です。このたびVRで再現されたのは、競泳とアーティスティックスイミングが行われるマリンメッセ福岡A館に設営予定の競技プール。客席をはじめプールサイドやプール内も、現状の資料に合わせてハイクオリティに再現されています。体験者は、VRゴーグルを装着することで、会場内を自由に歩いたり、プールに潜ったりできるとのことです。
VR会場の活用法
このVR会場は大会運営やプロモーションなどにも活用されています。2021年8月26日~29日に糸島市で開催された「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2021」内に設置された同大会のPRブースでは、臨場感あふれる会場体験を提供しました。また、10月23日・24日に開催される未来のクリエイターが集う「THE CREATORS 2021」や、10月24日の「アクアスポーツ体験祭」といった福岡で開催されるイベントでもVR会場を披露するとのことです。
さらに今後、より多くの人がVR会場を体感できる場を提供予定。同社はナショナルサポーターとして、大会コンセプトを実現するための運営指針のひとつ「テクノロジーによる新たなスタンダードの創出」に資する体験を提供していきたいとしています。
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(文・Higuchi)