
アメリカでは、自転車乗りたちは最大60ドル程度、自転車ロックにお金を投資しているという。丈夫なロックはとても重く、持ち運びに負担がかかるし、より小型のサイズだと、ロックを破られやすく、すべての自転車サイズに適合するかはわからない。
そこで、Pennsylvania大学の機械工学科の学生と卒業生で構成されるチームが、RFID(無線IDタグ)の技術を使った「PubLock」という自転車のロックステーションシステムを考案した。
利用手順はいたってシンプル。利用者は空いている「PubLock」に自転車を停め、「PubLock」の持ち手を自転車の車体フレーム、車輪の間を通して、「PubLock」本体に差し込む。固定が完了したら、ユーザーのRFIDカードをかざすだけ。
重さ20ポンドの丈夫なチェーンでロックされた自転車は、同じIDカードでしかロック解除できないため、自転車乗りは安心して自分の自転車を停車しておける。重たいロックチェーンを持ち歩く必要はもちろんない。

エコな乗り物として注目を集めている自転車。わざわざ自転車用チェーンを持ち歩いて、停車時には取り出し、チェーンに鍵をするという一連の手間や労力が不要になれば、ますます快適な自転車利用が推進されそうだ。
PubLock