そしてこのたび、変化する生活者購買を企業がよりスピーディに把握するため、同社が「メーカー企業と共創の場」として新たなデータ分析ツールを提案し開発するための取り組みとして、「コンビニBIラボ」の開設を発表しました。
「コンビニBIラボ」発足の背景
ウィズコロナ時代において、コンビニ業界にも変化が起こっているといいます。例えば、オフィス街にある店舗と住宅街にある店舗の消費傾向の違いなどが挙げられ、コンビニは立地ごとの品揃え、ニーズを捉える商品の開発などの対応を進めているようです。この流れの中で、コンビニなどを商流の中心とする食品・飲料メーカー各社もまた、生活者や店舗の変化に合わせた商品開発や提案を求められています。そのためには、変化する生活者や市場をいち早く客観的に捉えられるエビデンスデータが必須となり、そんなデータを提供し得るフェリカネットワークスのIDレシートデータに注目が集まっているようです。
そこで同社は、「コンビニBIラボ」を始動。2021年10月から2022年3月までを第1期とし、最大20社の参画企業と共に活動していきます。カルビー株式会社、味の素冷凍食品株式会社など10社の参画が決定しているとのことです。
IDレシートを活用したソリューション
IDレシートは、人に紐づく購買レシートのため、これを分析することで業態やチェーン、カテゴリを横断した買い回り分析が簡単に行えるといいます。扱うIDレシートは、ユーザー3万人から、1人あたり月に42枚を収集。主要400チェーンをカバーする外食注文メニューなどのデータも集め、同カテゴリ(3大コンビニなど)の比較や商品軸による分析などが行えます。これまで、コロナ禍で売上が低下したというパック型ゼリー飲料ブランドの流入者の動向把握や、乳酸菌飲料の流入傾向分析による新規獲得施策の立案などに活用された実績があるようです。
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フェリカネットワークス株式会社
(文・Higuchi)