楽天は、同アカデミーにてドローンパイロットを育成するとともに、実際にドローンを活用する機会も提供し、雇用の創出、防災や観光をはじめとした地域課題の解決にもつなげていく構えです。
2コースを提供! 国家資格取得コースも計画中
同アカデミーは、旧入須川小学校の校庭や体育館などを活用し、講義に加えて屋内外での技能実習も実施します。コースは、趣味としてのドローン操縦を想定した「入門基礎コース」と、ビジネスや業務でのドローン操縦を想定した「ビジネス応用コース」を開設。どちらのコースも初心者でも参加可能です。「入門基礎コース」は、ドローン操縦に必要な基礎知識や空撮スキルを学べるコース。具体的には、ドローン定義や操作方法、関連法令、電波、気象、メンテナンス、安全管理などの基礎知識と、専門知識として飛行申請方法を2日間で学びます。なお、使用するドローンはDJI社製の空撮ドローン「DJI Mavic2 Pro」です。
「ビジネス応用コース」は、点検ビジネスを中心としたコースで、点検の目的や報告書の書き方などを学習します。具体的には、基礎知識に加え、電波、気象、飛行申請方法の応用知識、自動航行設定など実践的な知識を3日間で学ぶようです。このコースでは、DJI社製のプロ向け本格ドローン「Phantom 4 Pro V2.0」と大型産業用ドローン「Matrice 300 RTK」を使用します。
また、国土交通省が2022年12月以降に創設を予定している国家資格「ドローン操縦ライセンス」の取得を目的とするコースの設立も計画しているとのことです。
ドローン需要の拡大を見据えて
インプレス総合研究所の「ドローンビジネス調査報告書2021」によると、国内のドローン市場規模は2025年度に6,468億円(2020年度の3.5倍)に達するとのこと。実際に多様なドローン機体や、ドローンを活用したさまざまなサービスの開発が進んでいます。徐々にドローンが身近な存在となる中で、ドローンユーザーには「飛ばす場所や法律がわからない」「トラブルを起こしたらどうしよう」「独学でドローンの勉強をするのは非効率では」などの不安や疑問があるようです。そこで楽天は、ユーザーの目的にあったコースを用意した同アカデミーを開校したといいます。
なお、これまで楽天は、長野県白馬村の白馬岳における物資配送、三重県志摩市間崎島への有料ドローン配送などの実証実験や、ドローンを用いゴルフコース管理効率化を図るサービス開発などを手がけてきました。これまでのドローンノウハウを活用し、ドローンパイロットを育成するのが同アカデミーというわけです。
PR TIMES
楽天グループ株式会社
インプレス総合研究所
(文・Higuchi)