生活者に最適な広告を表示
そもそもデジタルサイネージとは、あらゆる場所で電子的な表示機器を使って情報を発信するシステムのこと。富士キメラ総研が行った「デジタルサイネージ市場総調査 2021」では、国内のデジタルサイネージ広告市場は、2020年見込の525億円から2026年には1,400億円に伸びると予測されているようで、今後もさらなる広がりが見込まれる注目の媒体です。大日本印刷の公式ウェブサイトでは「屋外、店頭、公共空間、交通機関、家庭内など、デジタルサイネージがあらゆる場所にあたりまえのように存在する、そんな未来が間近に迫っています」と表記されるほど。
この度の2社の提携では、そんなデジタルサイネージに広告・コンテンツを表示する「DNPサイネージ配信管理システム SmartSignage®(スマートサイネージ)」と、サイバーエージェントの広告配信システムを連動。これにより、大日本印刷と東芝エレベータの両社が展開するエレベーター内のサイネージで、ターゲットとなる生活者に対して最適な広告を表示するという試みです。
センシングデータの蓄積も可能
本提携の大きな特徴は、大日本印刷の「SmartSignage」とサイバーエージェントの広告配信システムを接続することで、各広告主がターゲットとする生活者に対する表示回数(インプレッション)を重視した広告配信を実現できるという点。大日本印刷の担当者は「広告を届けたいターゲットが利用するエレベーターに向けて、広告主は最適な広告を配信する」と話しています。さらに、今回使用するエレベーター内サイネージは、センサー付きカメラを備え、個人を特定することなく、広告を見ている人の属性や状況を把握するセンシング機能を有しています。これらのセンシングデータの蓄積や分析を行い、広告の効果測定や広告主へのフィードバックに活かすことで、より高い広告効果を実現。
各エレベーターの利用者の数や特性をリアルタイムに計測し、時間帯や設置場所別の利用者の状況を考慮して最適な広告を配信することで、ターゲットユーザーへより効果的・効率的な情報の訴求が期待できるとしています。
大日本印刷とサイバーエージェントは、今後もエレベーター内サイネージへの広告配信で連携し、デジタルサイネージの拡張や、広告配信システムにおける配信ロジックの拡充などの開発を積極的に進めていくようです。
PR TIMES
大日本印刷
(文・Takeuchi)