「Not-A-Camera」というユニークなネーミングのカメラツールは、一見するとカメラの形を模した木製のネックレス。レーザーカット加工でつくられた、厚さおよそ1/2インチのウォールナット材製のチャームを首にかけて身につける。だが、このツールは名前に反して、なんと本当にカメラの機能を保有しているのだ。目立たないが、ちゃんとシャッターボタンとレンズが搭載されていて、実際に3.5メガバイトの写真を撮影したり、さらにHDビデオ撮影もできてしまう。
このツールを開発したのは、ニューヨークに拠点を置くOlivia Barr氏。彼女の祖母が、90歳から写真撮影を趣味で始めたが、老人にはカメラが重すぎた。そこで、もっと軽くて身につけられるような、手軽に使えるカメラを開発してみたのだという。
市場にもニーズがあるかもしれないと思いつき、この手作りカメラを一般にも販売を開始。ブログSNS「Tumblr」に専用ページを設け、「Not-A-Camera」ユーザーが撮影した写真をアップして交流できる場をつくっている。また、“自分撮り”に適した、ミラーフロントタイプのカメラも検討中とのこと。
ちょっと見ただけでは本物に見えず、しかも軽くて身につけられるこのカメラなら、不意に訪れるシャッターチャンスを逃さないで済みそうだ。
Not-A-Camera