そして、「E-Cat Kit」の電動化技術を、農業以外の領域で活用できないかと模索する中で、動物園の立地特性や抱える課題に着目。2021年7月より福岡市動物園にて「E-Cat Kit」を活用した運搬労働削減の実証実験を実施しました。その結果、効果を実証できたため、同園に「E-Cat Kit」を寄贈したということです。
電動アシスト付きねこ車に早変わり
「E-Cat Kit」は、手持ちのねこ車(一輪車・手押し車)のタイヤ部分を取り換え、グリップ部に付属のレバーを取り付けるだけで簡単に電動アシスト付きねこ車に変えられる製品。充電時間約3時間で、傾斜面や悪路でもパワフルに駆動し、5段階の速度調節やアクセルレバーの調整機能も搭載しています。同社の調べでは、作業労力の改善比率は50%、運搬時間の削減比率は66%とのことです。今回実証実験を行った福岡市動物園は、糞や飼料残渣などの運搬にねこ車を使用していましたが、平坦な道が少ないという立地の特性や、新型コロナウイルス感染拡大によって余儀なくされた少人数での作業などの課題があったといいます。そこで「E-Cat Kit」を活用したところ、運搬労力の削減が実証されたとのことです。
「E-Cat Kit」が寄贈されたことを受け、同園のスタッフは「重いコンテナを一輪車に載せて坂道を上る作業はとても大変でしたが、E-Cat Kitを装着するとスイスイと上ることができて、大変驚きました。これから毎日使わせて頂きます」とコメントしています。
電動クローラユニット「CuGo」なども提供中
同社は「E-Cat Kit」のほか、移動ロボットのテスト機開発をサポートする動力内蔵クローラユニット「CuGo」なども提供中。同製品は、大動力機構を内蔵し、不整地でも人が乗って走れる走破性やアルミフレーム外装による高いカスタマイズ性と耐久性を実現しています。従来、高価で開発が難しかったクローラをモジュール化させることで、スピーディーかつ低コストな移動ロボットのテスト機開発が可能になるようです。ちなみに「CuGo」の最大積載量80kgですが、100kgまで耐荷重を向上させた「CuGo MEGA」も提供中。
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株式会社CuboRex
(文・Higuchi)