株式会社LITALICO、Qremo事業部の島田悠司(しまだゆうじ)氏に話を聞いた。
■夏休み特別企画! 3つのコース
Q、ずばり、『サマーラボ2014』とはどのようなイベントですか?
「夏休み期間Qremoの特別企画として実施する「サマーラボ2014」(7/19~8/31)では、こども達が夏休み期間にITを活用したものづくりを気軽に体験できる以下の3つのコースを用意しています。
・話題の3Dプリンターでフィギュア制作や電子工作などを行う『工作&自由研究コース』
・初めてでも気軽に始められるScratchを使ったゲーム開発や、ロボットのプログラミングを行う『ゲーム&アプリ・ロボット制作コース』
・Webサイト制作や女の子に人気のレーザーカッターによるモノづくりが体験できる『グラフィックス・Webデザインコース』
Q、こども達のITxものづくりの興味を育てる、Qremoはどのようにしてオープンしたのでしょうか?サービス開始の経緯を教えてください。
「弊社LITALICOは『障害のない社会をつくる』というビジョンを掲げ、障害のある方の就職支援サービス、発達に課題があるお子さまも安心して通える幼児教室・学習塾『Leaf』を運営してきました。
ITxものづくり教室Qremoは、当初は学習塾Leafのロボット・プログラミングコースとして運営していましたが、最新の技術を使って自分の好きなことをとことん追求できる場所をつくりたいと2014年4月にQremo渋谷校としてオープンしました。
平均的にすべての能力を身につけるのではなく、興味関心を中心に『出る杭を伸ばす』様な教育があれば、こども達も何より楽しめますし、将来他の人にはない武器になると考えています。こういった学びの場所が社会の中にもっとたくさん必要だと感じています。」
■こどもが率先して通う教室 Qremo
Q、2014年4月にサービスを始められて、こども達や親御さんからの反応はいかがですか?
「サービス開始後、思った以上に反響があり、今では200名近くのお子さまが通ってくれています。Qremoの面白い所は、何よりお子さまが自ら通いたいと親を説得している姿が目立つところです。
お子さま自身がインターネット調べ、体験に来た後は、お母さんに土下座をして『通わせてください!』と交渉している場面も目にしました。自分のお小遣いを使って3Dプリンターのワークショップに参加し、満足気にフィギュアを作ったりしています。
サッカーやスイミングを辞めてQremoに通ってくれるお子さまもいます。親御さまからも、『ゲームで遊んでばかりだった子が、プログラミングでゲームを作る側に回ったことで、安心して通わせることができます』といった、嬉しい声をいただいています。」
■子供の将来 『なりたい!』が見つかるきっかけに
Q、Qremoの今後の展開予定をお聞かせください。
「今後は授業だけではなく、様々な企業とコラボしたイベントなどを積極的に行っていきます。『将来ゲーム会社に入りたい!』『エンジニアになりたい!』といった夢を持っているこども達がたくさんいます。
実際に企業でエンジニアとしてゲームを作っている企業の方との関わりは、『将来こういう人になりたい』といった夢の実現に一歩近づくはずです。以前もIT企業のオフィスでアプリ制作をやらせていただいたのですが、こども達からは『どうやったらこの会社に入れますか?』や、『エンジニアになるためには、今何をしたらいいですか?』といった質問が飛び交っていました。
憧れのロールモデルと会えるような機会をつくることで、こども達の興味関心と社会をつなげるきっかけになればと思っています。
最近は『総合的な学習の時間』を使った制作活動として出張授業のお問い合わせが増えており、Qremoに通っていないお子さまにも、一人でも多く、プログラミングの楽しさを知ってもらうためにも、こういった取り組みも行っていきます。
教室としての展開は、渋谷だけではなく、首都圏で新たな出店計画を進めており、3年間で10校程度の展開を目指しています。」
実際に小学校で出張授業を行い、大好評だったそう。憧れの会社に訪問する特別企画も、子供の将来の引き出しを広げてあげられそうで、今後の展開が期待できる。
今回、夏休みの『サマーラボ2014』で実際にものづくりを経験させて、こどもの夢を広げてみてはいかがだろうか?
「サマーラボ2014」
IT×ものづくり教室Qremo
(Writer: Saera Jin)