仮想IDで年代・性別・表情を判定
顔認識とは、カメラに映った対象者を個人を特定せず仮想ID化した上で、利用者属性として年代・性別・表情を判定するというもの。これにより、笑顔による接客効果分析や利用顧客の感情分析など、表情識別情報を活用して顧客満足度や従業員満足度を維持向上させるサービスを実現しようとしています。同実験では、同社内無人店舗のセルフレジにカメラを設置。操作開始時から決済完了時までの間に顔認識を行い、匿名化された店舗利用者の属性と利用時間をグラフ化し、購入商品や金額など購買データとマッチングしました。また、利用時間帯における性別・年代別の嗜好や表情変化も分析。利用状況をリアルタイムにダッシュボードで可視化しつつ、商品構成検討に活用したとのことです。
また、喫煙ブースにもカメラを設置し、同じく匿名化した仮想IDによって喫煙時間、喫煙頻度などを可視化。その結果、1回あたりの平均喫煙時間は3.0分となったようです。同社はこの結果を毎月全社に公開することで健康経営を推進したいといいます。なお、喫煙判定をシステムを採用し、入室しても喫煙していない場合はカウントされないようです。
TMNの新規事業
同社は、キャッシュレス決済インフラ事業を基盤に、キャッシュレス決済ソリューションとマーケティングソリューションを提供中。そして現在、業界の垣根を越えてさまざまな情報をつなぎ合わせ、決済とマーケティングを融合させた新たなサービスを生み出す「情報プロセシング事業」を新規事業として打ち出しています。このたび検証された顔認識も新規事業への活用が見込まれていて、今後POSなどとのシステム連携を行い、流通事業者のDXをサポートするサービスとして提供していくとのことです。
PR TIMES
株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス
(文・Higuchi)