来場者は車両の内部を再現した展示物の座席に座るなど、「未来の高速移動」の感触を得られそうです。
初の一般公開
10月1日の開幕を前に、Virgin HyperloopはDP World’s FLOWパビリオンに車両を搬入し、設置しました。ポッドと呼ばれる、実際に商業運転に使用される車両で、長さは約10メートル。最大28人乗りとなっています。同社は今年初めに車両のコンセプト動画や写真を公開していましたが、実物を一般向けに展示するのは今回が初めてです。車両とは別に、ポッド内部を再現した展示もあり、設置されている1人座席と2人掛けの座席には実際に座ることができます。
ハイパーループは、理論上は真空のチューブの中を最高速度時速1000キロほどで走行できる乗り物で、Virgin Hyperloopは旅客だけでなく貨物の運搬も視野に入れています。
最先端テックの展示も
ドバイ万博会場ではまた、ハイパーループを支える最先端のテクノロジーや仕組みも紹介されます。そしてインタラクティブなディスプレイやビデオ、モデルなどを通じてこのテクノロジーが将来どのようなインパクトを与えるかも学習できるとのことです。ハイパーループは博覧会開催国のアラブ首長国連邦だけでなく、米国や欧州、インドなど世界各地で開発が進められているだけに、「未来の身近な乗り物」として注目を集めそうです。
ドバイ万博はもともと2020年開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大で1年の延期を経て10月1日に開幕します。会期は2022年3月31日までとなっています。
Virgin Hyperloop
(文・Mizoguchi)