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近距離モビリティ「WHILL」操作時のシニアの脳の動きを調査

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近年、高齢者の運転免許証自主返納が推奨されています。一方で、車の運転が脳の活性化に有効であることも確認されているようです。

そこで、近距離モビリティ「WHILL」を開発するWHILL株式会社は、車の運転と類似点が多い「WHILL」を操作した時にも、車の運転時と同様の脳の動きがあるのではないか、という仮説を立て、これを立証するための調査に乗り出しました。

免許返納後の「足」として

同社が開発する「WHILL」は、免許不要の次世代型電動車椅子。2020年9月より発売開始した「WHILL Model C2」は、衝撃吸収性に優れたリアサスペンションを採用したり、コントローラーとスイッチを片側に集約したりと、快適な乗り心地とスムーズな操作性を実現しています。

「返納後の移動手段がない」などの理由で返納に踏み切れないという課題がある中で、免許返納後の「足」となり得る「WHILL」の取扱いを開始する自動車ディーラーが続々と増え、現在は全国で20社を超えているといいます。これを機に車を卒業し、高齢でも乗り続けられる「WHILL」を使い始めたという人も多いようです。

脳活動への影響は?

免許返納の課題として、移動手段の他、認知症発症の要因となる可能性があるようです。認知症予防専門士の中村拓司氏は「運転免許を返納した人が急に認知症を発症したり、その症状が進行したりすることはよくあります」と話しています。

また、日本認知症予防学会理事長を務める鳥取大学医学部の浦上克哉教授は、著書『運転を続けるための認知症予防ー2017年改正道交法対応』の中で、「車の運転は、周囲の状況に気を配り、適度な緊張感を保つ必要があるため、注意力や判断力を鍛える効果がある」 と述べています。

調査の概要

そこでWHILL社はこのたび、車の運転感覚と似ている点が多く、高齢になっても乗り続けることができる「WHILL」を操作した時にも、脳に車の運転時と同様の動きが見られるのではないかとの仮説を立てました。これを立証すべく、秋田大学で高齢者の健康長寿や住みやすい地域づくりなどについて研究する大田秀隆教授と、中村拓司氏の監修のもと、シニアの脳の動きを比較検証する調査に着手します。

同調査は、65~75歳で定期的に運転する男女5名を対象に、2021年10月~2022年3月の期間で実施予定。「教習所内の同じコースを車とWHILLで走行」「自宅周辺の同じコースを徒歩とWHILLで移動(10分間)」「自宅でのリラックス時(10分間)」という3つの条件シーンにおける脳血流を測定・比較し、脳への影響を定量的に分析します(結果公開は2022年4月)。

なお、同調査は臨床試験を意図したものではなく、人生100年時代をいきいきと過ごすための取り組みに役立てもらうことを目的としているとのことです。

PR TIMES(1)(2

(文・Higuchi)
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