据え置きだからこそ実現できる快適性
「14歳の時に『ソードアート・オンライン』という作品に魅了されて以来、自分で様々なVRデバイスの開発を行ってきました」と語る、Diver-X代表取締役でHalfDive開発者の迫田大翔氏。Diver-Xの目指すフルダイブの形は、現実で身体を動かして仮想世界に溶け込むのではなく、動かさずとも「動かしている」と錯覚させるシステムを軸にした、物理法則に囚われない真のVRなのだといいます。
そこで開発したのが、寝ながら使うことを前提にしたVRデバイス。据え置き型にすることで、一般的なVRヘッドマウントディスプレイにみられる重量・サイズと機能・快適性のトレードオフを克服し、小型・軽量化の方向性では到達が難しい性能・機能と快適性を両立しました。
複数の感覚フィードバックを搭載
HalfDiveは合計10枚の非球面レンズを使用し、映像の歪みやフレア・劣化など没入感を損なう要因を徹底的に排除。頭全体を覆う4つのスピーカーにより、多方位に音源があるサウンド体験を提供します。感覚フィードバックシステムは、2基のファンによる風フィードバックのほか、ワイヤーを用いた力覚フィードバック(物に触れる感覚や摩擦感など)、エキサイターによる振動フィードバックなどを搭載。
さらに、手足にコントローラーを装着することで、寝ている状態であっても立っているのと同等以上の身体動作表現が出来るといいます。独自のドライバとエミュレーションを使用しており、既存の全てのSteamVRコンテンツに対して互換性があるというのも魅力的です。
モジュールの設計や通信プログラムはオープンソース化も予定されているとのこと。自由度は4.5dof、最大視野角は水平134°、解像度は片目1600x1440px 両目3200x1440px。リフレッシュレートは90Hz以上。
Kickstarterでの価格はベーシックモデルが8万円程度、フルセットは12万円程度になる見込みです。
※記事初出時、クラウドファンディングの開始日を「11月16日」と記載しておりましたが、正しくは「11月6日」でしたので当該部分を訂正させていただきました。ご迷惑をお掛けした読者の皆様、ならびに関係各位に深くお詫び申し上げます。(修正日時:2021年9月15日14:30)
PR TIMES
(文・九条ハル)