これらのサービスを通じ、価格帯や知識面でハードルが高いというイメージがある「アート作品の所有」の概念を変化させ、より多くの人がアート作品のオーナーとなる機会を提供中。どちらのサービスも順調に成長を続けている今、同社はさらなる事業加速、組織拡大に向け経営体制の強化を図るようです。
一万円から買えるオーナー権
同社が運営する「ANDART」は、高額な有名アート作品や大型作品でも1万円から購入できるサービス。1つの高額なアート作品を複数人で共同保有することで、手軽にアートコレクター体験ができるのが特徴でしょう。例えば、パブロ・ピカソの『Portrait de Jacqueline de Face Etat Ⅲ 21-21-1961(Bloch 1064)』であれば、オーナー権総額は12,700,000円ですが、オーナー権単価(1枠)10,000円で購入可能。オーナー権を購入した作品オーナーには、オンライン上でのコレクションや実物作品の鑑賞機会などさまざまな特典が付与されます。また、「会員間取引機能(β版)」ではオーナー権の売買が可能とのことです。
2019年のリリース以来、33作品の販売を行い、会員数は10,000名を突破。現在、草間彌生さんや奈良美智さん、バンクシーやアンディ・ウォーホルの作品などが多数掲載されています。
厳選作品を手の届く価格で
もうひとつのサービス「YOUANDART」は、世界中のアート作品を購入可能なセレクトストアとしてオープンしたオンラインストア。国内外のギャラリーやアーティストの協力のもと、海外経由でしか入手できない希少なアートも含めて、取り扱う作品を厳選して販売しています。2020年6月にオープンした同サービス。1周年となる2021年6月には作品点数約500点を突破したといいます。価格は1万円前後から100万円を超えるものまで幅広く、厳選されたアート作品ながらも予算に応じて選択し購入するという楽しみ方ができそうです。
さらに、2021年7月に全面リニューアルを実施。デザインやコンセプトを刷新し、アート作品の出品募集も開始しました。また、リニューアルを記念してKAWSの『URGE(8)』を7月31日より取り扱っています。
経営体制強化へ
このように、アート作品との多様な関わり方を提案する同社は、両サービスと共に成長してきました。そしてこのたび、海外展開を含めたさらなる事業加速と経営体制の強化、各事業・対応領域におけるコアメンバーの採用強化を推進していくと発表。そのための資金として、ユナイテッド株式会社、GMOインターネット株式会社、franky株式会社代表取締役の赤坂優氏、ビジョナル株式会社取締役CTOの竹内真氏を引受先とする第三者割当増資および日本政策金融公庫などの融資を含めて、総額2.8億円の資金調達を実施しています。
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(文・Higuchi)