そういった背景から、凸版印刷株式会社は、映像や香りなどの環境ソリューションと生体反応データを測定するセンシング技術を連携。人の生産性や学習効率の向上に寄与するソリューションを提供中です。
そのラインナップのひとつとして、韓国のSOSO H&C社と共同で2021年2月にイヤホン型脳波デバイス「b-tone®(ビートーン)」を開発。同デバイスは、展示会への参考出展などを経てこのたび、本格的に販売を開始します。
脳波、心拍、3軸加速度のデータを取得
「b-tone®」は、世界最小・最軽量クラスのイヤホン型のデバイスで、装着負荷が低く、長時間の装着・測定を可能にするとのことです。また、イヤホンとしても利用できるため、e-ラーニングやテレビ会議などに参加しながら自然な測定を行うことができるといいます。「b-tone®」では、脳波、心拍、3軸加速度のデータを取得可能。専用アプリを通じて簡単に測定でき、計測データはクラウドで管理されます。
ブラウザベースの管理画面からは、権限に応じて測定データの閲覧・出力ができ、管理画面からは、デバイスより取得した生理指標の未加工データのダウンロード・再加工・再分析が可能です。
「b-tone®」で計測したデータを活用し、オフィス環境の最適化や健康管理、教育現場での授業やコンテンツ評価、アスリートのトレーニング効率向上などに役立てることができるといいます。
「YourSpace®」などとの連携も
凸版印刷社は、「b-tone®」と既存のパフォーマンス向上ソリューション「YourSpace®」などを連携した、新たな最適化サービスを実現していく構えです。「YourSpace®」は、スマートフォンなどからユーザーがシーンを選択すると、設定されたシーンに応じて映像・音・香り・照明の空間演出機器をコントロールし、人の集中力を高める空間演出ソリューション。
同社が提供する高品質4K映像でストレスケアを促進する「Natural Window(ナチュラルウインドウ)」や、シーンに応じて複数の香りを瞬時に切り替えることができる装置「アロマシューター®」などの機器との連携で、ニーズに合った環境を創出するそうです。なお、「YourSpace®」は2020年6月より全国のシェアオフィス、会議室、休憩室などに向けて提供されています。
この「YourSpace®」と「b-tone®」を連携することで、ユーザーにとってより最適化された環境を生み出すことができるかもしれません。
同社は今後、「b-tone®」の販売や既存ソリューションとの連携を進めながら、働き方・学び方領域を中心とした共創パートナーを広く募集し、「b-tone®」で取得したデータを活用するビジネスを推進していくとのことです。
PR TIMES
凸版印刷株式会社
(文・Higuchi)