バーチャル空間にリアル空間の映像を配信
今回の取り組みは、「oVice」とリコーの「RICOH Live Streaming API」との連携によって実現しました。「RICOH Live Streaming API」は、4Gなどのモバイルネットワーク環境においても安定した接続が可能で、高品質と低遅延を両立。4K画質にも対応しています。そして、オフィスなどのリアル空間にリコーの360°カメラ「RICOH THETA」を設置し、ライブストリーミングを実現することで、「oVice」からリアル空間のリアルタイムな映像を確認することができる、というわけです。
現在は、バーチャルオフィスに出社しながら、実際に出社しているメンバーとその場で相互コミュニケーションを取ったり、バーチャル店舗やショールームに来場した際に、離れている場所にある現物(住宅や車など)を全方向からリアルタイムに確認したりといった活用法が想定されています。今後両社は、工場、教室、公共施設などにリアルとバーチャルが融合する環境を創り出し、新しいビジネスを探索する事業者を支援していく構えです。
ちなみに、リコーが運営する知的創造空間「RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE Tokyo」では、2021年8月より「oVice」を活用したバーチャル空間での運営を開始しており、価値提供シナリオを検証しているとのこと。
「oVice」とは?
ではここで「oVice」について簡単に紹介しておきましょう。「oVice」は、ウェブサイト上で自分のアバターを自由に動かし、相手のアバターに近づくことで簡単に話しかけられる2次元のバーチャル空間。2020年8月のβ版リリース以降、バーチャルオフィスやイベントスペースなどの用途で、8000件以上利用されているといいます。
自分のアバターに近い声は大きく、遠い声は小さく聞こえる、まるで現実空間にいるかのような体験ができる同サービス。空間内でアナウンスができるメガホン機能や、ロック可能な会議室、さまざまなインタラクションが可能なサイネージなど便利な機能を実装しています。
β版リリースから約1年後の2021年7月には、株式会社グッドパッチと共同でリニューアルプロジェクトを始動。7月に新しくなったWebサイトを公開し、8月以降順次「oVice」のUIをアップデートしています。
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oVice株式会社
(文・Higuchi)