自由度の高い地図デザインが可能に
「新・ベーシック地図」は、国土地理院が2020年3月に全国提供を開始した、目的に応じた自由度の高い地図デザインを可能とする「ベクトルタイル」を採用しています。今回採用したベクトルタイルは、国土地理院が試験公開中の「地理院地図Vector(仮称)」で用いられているもの。
ヤマップの担当者によると、「カーナビのように進行方向が常に上向きになるよう地図を回転(ヘディングアップ)してほしい」「ルートを確認する度にスマホを持ち直す必要をなくしたい」等のユーザーからの要望に応えたアップデートとのことです。
複雑な地形も高精細に描写
今回のアップデートにより、実際の進行方向と画面上の地図の方向が連動するため、より直感的かつ道間違いが起こりにくい地図閲覧が可能に。また、拡大縮小しても画質が落ちない「ベクター画像」によって複雑な地形も高精細に描写。「地図が回転しても地図上の文字情報は回転しないため、従来よりも可読性の高い地図をお使い頂けます」と同社担当者は話しています。
「ベクトルタイル」の山岳地図への活用について、国土地理院の担当者は「国土地理院では、2014年8月から国土地理院ベクトルタイル提供実験を進めてきておりますが、まだ提供実験の位置付けである国土地理院のベクトルタイルを活用し、新たなサービスとしての提供を志向されるヤマップ様の先進的な取り組みは大変ありがたく、心から敬意を表します。今後も、ヤマップ様と一緒に取り組みを進められるところがあれば幸いです」と話しています。
ヤマップでは、今後も本機能の利用状況をはじめ、提供を通じて得られた様々な知見を国土地理院と共有し「ベクトルタイル」のさらなる品質向上に貢献するとともに、登山者のさらなる安全と利便性向上に資する取り組みを推進していくようです。
PR TIMES
(文・Takeuchi)