本来食べられるのに廃棄されてしまうフードロス（食品ロス）。農林水産省が作成した資料（平成30年度）によると、日本では、国民1人あたり1日約130グラム（茶碗約1杯のご飯の量に相当）のフードロスが発生しているそうです。

大きな社会課題のひとつであるフードロスを解決するために行われているさまざまな取り組みの中から、大日本印刷株式会社（以下、DNP）と株式会社ユーハイム（以下、ユーハイム）が行う、フードロス削減に有効な商品販売システムの実証実験について紹介しましょう。

必要な時、必要な量を、より美味しい状態で！

DNPとユーハイムは、DNPが提供する「需要を把握・管理できる仕組み」と、店舗の「バウムクーヘン専用AIオーブン『THEO』（テオ）」を連動させて、最適なタイミングで、職人と同等の品質で商品を焼き上げる実証実験を9月8日～13日、22日〜27日に実施。

本実証実験のコンセプトは、「必要なものを、必要な時、必要な量だけ作り、より美味しい状態で商品を生活者に届ける」。ユーハイムの商品（バウムクーヘン）の購入予約を来店前にDNPが提供するシステムで受付。予約された受取時間に合わせて『THEO』でバウムクーヘンを焼き上げることで、過剰生産を減らし、フードロス削減につなげます。同時に、フードロスを削減するために生産数を減らした結果、生活者が欲しかったのに買えないと言った販売機会逸失の回避も期待できるでしょう。

フードロス削減に向けて

現在は、需要を予測して工場で生産、各店舗へ商品を配送しているユーハイム。しかしながら、適切な需要を見極めることは難しいのが現状です。本実証実験を通じて、生活者に新しい販売方法を周知するとともに、受注生産によるフードロス削減の効果や有効性について検証するとしています。

そして、DNPは、「需要を把握・管理できる仕組み」に対するニーズや機能の検証を行い、需給の最適化によってフードロス削減を実現するシステムの開発と事業化を進めていきます。

予約方法や受け取り場所など、詳しくは購入サイトをご確認ください。

購入サイト9月8日〜13日
購入サイト9月22日〜27日
PR TIMES

（文・和泉ゆかり）