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発話内容を字幕表示する「難聴者支援スマートグラス」の共同研究開発

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ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(以下、PxDT)と大日本住友製薬株式会社は、難聴者のコミュニケーションを支援するスマートグラス(以下「難聴者支援スマートグラス」)に関する共同研究開発契約を締結しました。

これにより、難聴者のコミュニケーションの壁を解消し、彼らが十分に能力を発揮できる社会の実現を目指します。

補聴器では解決が困難な課題

一般社団法人日本補聴器工業会が実施した日本における難聴や補聴器装用の実情調査「JapanTrak 2018」では、日本の難聴者率(自己申告)は11.3%で、1,400万人を上回ると報告されました。その中で補聴器を所有しているのは約14%という結果となっています。

補聴器は難聴者のコミュニケーションをサポートしますが、会議など複数人が同時に発話するコミュニケーションシーンでは「発話者が誰か分かりづらい」「発話内容が聞き取りづらい」といった課題があるようです。

発話者と発話内容を字幕表示

両社が研究開発する「難聴者支援スマートグラス」は、発話者と発話内容を字幕で表示するデバイス。これにより、複数人が同時に発話する会議など、従来の補聴器では聞き取りづらかったシーンでのコミュニケーションをサポートします。

両社はすでに同デバイスの要素技術およびプロトタイプの開発を行い、プロトタイプを用いた難聴の方々へのインタビューを通じて、社会的ニーズがあることを確認しました。今後、UI改善やユーザビリティ向上を目指して研究開発を進めていくにあたり、新たに共同研究開発契約を締結したとのことです。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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