デザインスタジオWhite Voidが開発したもので、ドイツのLeipzigにある「Mendelssohn-Bartholdy Museum」に設置されている、インタラクティブな装置である。博物館を訪れた人たちが指揮者になって、バーチャルなオーケストラを指揮し、音楽を演奏できるという。
博物館では、ドイツ出身の作曲家Felix Mendelssohn-Bartholdyにまつわる展示をおこなっている。この「Mendelssohn Effektorium」もその展示品の1つで、装置にはMacMiniが内蔵されている。
展示スペースには、全部で13個の縦長でスリムな形状の物体が林立していて、1つ1つがスピーカーになっている。これらのスピーカーは、木管楽器、金管楽器、パーカッション、声楽など、それぞれ異なる楽器、音を担当する。スピーカーにはディスプレイがついていて、ライトが点灯し、今どの楽器を受け持っていて、いつ演奏したのかがわかるようになっている。
それでは、操作の仕方を説明しよう。ユーザーはまず、指揮台の役割を果たす32インチのタッチスクリーンの前に立つ。次に、Mendelssohn作曲の音楽の中から、演奏したい好きな曲を選択する。そして、特殊な指揮棒を構え、指揮棒を動かして演奏をスタートする。
この指揮棒は、動きを検知するLeap Motionコントローラーになっていて、指揮者の動きをリアルタイムで計測し、演奏のスピードに反映させる。演奏テンポを自由自在に変えられるだけでなく、ユーザーはある楽器の演奏を停止させたり、音響に変更を加えたり、転調をおこなうことも可能。
1度は指揮棒を振ってみたかった人、自分の解釈ではこういう演奏にしてみたいと思っていた人。本当にオーケストラの前で指揮棒を振っているかのような気分になれる、楽しい体験ができそうだ。
Mendelssohn Effektorium