株式会社ソミックマネージメントホールディングスと、竹中工務店グループの株式会社竹中土木（以下、竹中土木）は、土木施工の現場において、自律走行ロボットを活用した資材運搬自動化のための共同研究を開始。人手不足をはじめとした、さまざまな課題の解決につながると期待されています。

テクノロジーの力で、労働人口の減少に対応する

社会課題のひとつとして注目されている労働人口の減少。近年は、テクノロジーの力を活用し、人手不足の解消や、高齢者や女性の労働参加拡大を目指す取り組みが、数多く見られます。例えば、Techableでも、これまで自律走行型配送ロボット「YUNJI DELI」や、自動床洗浄ロボット「ROBO Cleaper」などの事例を取り上げてきました。

今回紹介するのは、土木施工の現場で活躍するロボット。7月初旬、北陸新幹線高架工事における竹中土木の施工現場で実証実験が行われ、コンクリート運搬作業に自律走行ロボットが採用されました。

従来、躯体のコンクリートの打設作業においては、大型コンクリートホッパーから一輪車でコンクリートを受け取り、施工場所まで人力で運搬した後、スコップで一輪車から型へコンクリートを移し替える必要がありました。本実証実験では、ホッパーを搭載した自律走行ロボットに直接生コンクリートを流し込み、遠隔操作で施工場所まで運搬します。

運搬作業負担の軽減や業務効率化を目指す

一連の作業を自律走行ロボットが行うことで、運搬作業負担の軽減や業務効率の改善を期待できるでしょう。

今後は、自律走行ロボットの現場への最適化はもちろん、本実証実験で得られた知見を活かして、さまざまな研究や開発を進めていくとしています。

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（文・和泉ゆかり）