スポーツの生放送にて、ランキング内の選手名CGを「英語表記」から「日本語表記」へ自動で素早く、正確に置き換えることに成功し、実用性を示しました。
テレビ朝日のOCR技術
テレビ朝日では、海外スポーツ中継を行う際、英語選手名のテロップをOCR技術(映像内の文字を読み取り、データ化する技術)を用いて、瞬時に自動で日本語変換しているといいます。2020年日本民間放送連盟賞・技術部門では、同社のAI Video OCRシステムが「国際中継における正確・迅速なCG変換と、業務負担の軽減を両立させ、テレビ制作技術の高度化と効率化に貢献した」として優秀賞を受賞しています。
一方で、これまで社内で行ってきたOCR技術では、読み取る対象が多い「ランキング」について、変換に大幅な遅延が発生するという課題があったとのこと。
そこでTDAI Lab社と共同開発したのが、「AI-OCRによるリアルタイム日本語変換システム」です。
事前に把握できない選手のランキングに対応
同システムのOCR部分に搭載したのが、TDAI Lab社のAI・画像認識ソリューション。映像内のテロップ判定、文字認識などを行いました。選手の名前は事前に把握することができたとしても、ランキングは事前に把握できないのが難しいところ。そこで、同システムではリアルタイムで中継される映像を常にモニタリングし、高速かつ正確なテロップ生成を実施しました。
テレビ朝日は、「TDAI Labのノウハウを活用することで処理時間の大幅な高速化を可能にし、ランキング内の選手のリアルタイム翻訳を達成しました」とコメントしています。
PR TIMES
一般社団法人日本民間放送連盟
(文・Saki Amano)