その結果、エッジAIカメラソリューション「IDEA counter」を活用した屋外大型ビジョン前の広域範囲のリアルタイムデータ取得、視認性計測に成功し、2021年8月18日より「IDEA counter」の新機能として視認性計測サービスの提供を開始しました。
新橋の屋外広告の視認性を可視化
両社のプロジェクトでは、新橋の屋外大型ビジョンの横(地上17m)に「IDEA counter」を設置し、新橋駅前SL広場における通行者数とその進行方向、年代、性別、滞留時間をリアルタイムに計測。通行者の進行方向から、どの程度広告を視認しているかを示す視認性指標(AVS)を計測し、広告放映時間である15秒間の総AVSポイントを集計しました。その結果、縦 約35.5m × 横 約42mという広域範囲でも、リアルタイムデータ取得と視認性計測により広告効果を可視化することに成功。「IDEA counter」に新たに視認性計測サービスを追加することとなりました。
「IDEA counter」とは?
もともと「IDEA counter」は、AIプラットフォーム「IDEA」の画像認識技術を活用し、通行者数や属性情報、行動情報において高精度なAI解析を行う交通量調査自動化サービスです。端末はセルラー方式の通信機能を有し、設置時の工事が不要なうえにコンパクトで軽量なため、わずかな空間や乗り物などの移動体にも設置可能。スピーディーかつ低コストで運用できることも大きなポイントでしょう。これまで、新宿三丁目モア4番街や渋谷センター街(入口と井ノ頭通り)、原宿・明治神宮前などに設置され、人流計測や防犯監視などの実証実験を行ってきました。このたび同プロジェクトを通じて追加された視認性計測サービスは、「IDEA counter」のユースケースを大幅に広げるものとなるでしょう。
サーチ社は今後、各屋外大型ビジョンをはじめ、屋外看板やアドトラックでの試験導入を予定していて、広告主が広告効果や費用対効果をリアルタイムに把握できるサービスを提供していくといいます。また、各屋外広告媒体のリアルタイムデータを連携したビッグデータを活用し、運用型で広告取引ができる屋外広告に特化したプラットフォーム構築にも注力するとのことです。
PR TIMES
(文・Higuchi)