これにより保守・運用業務の遠隔化や効率化、高度化に加え、都市デジタルツインの実現に重要な3D都市モデルのデータとして、まちづくりのDXへの活用も可能となります。
上下水道インフラ施設をデジタル化
ブルーイノベーション社によると「上下水道インフラ施設は高経年化が進んでおり、幾度もの改築・更新工事の結果、設計図面が無い、または設計図面があったとしても現状と異なる」場合があるといいます。それゆえに、設備の状況を正確に把握することが困難なケースが少なくありません。このような課題を解決するため、株式会社フソウとブルーイノベーション株式会社は「3Dモデル化サービス」を開発しました。これは、インフラ施設内部を設置型レーザー計測の3Dスキャナで点群データ化し、施設外部はドローンで撮影した画像からフォトグラメトリで点群データ化することで、目視可能な上下水道インフラ施設すべてをありのままにデジタル化するというもの。
まちづくりのDXへの活用も
本サービスを導入することで設備をありのままに3Dモデル情報として可視化でき、関係者間でのイメージ共有や合意形成の迅速化と省力化、保守・運用業務の記録の一元化、遠隔化や効率化、高度化が実現可能に。さらに、都市デジタルツインの実現に重要な3D都市モデルのデータとして、まちづくりのDXへの活用も可能となりました。フソウ執行役員ソリューションデザイン事業部長の平尾嘉一氏は「既存の2D図面データに、本サービスで取得した点群データやBIM/CIM、360°パノラマ画像など、様々なデータを重ねて表示することにより、各データのズレを視覚で直感的に理解できます。また、全てのデータを一元管理できるため、3Dモデルの中で気づいた内容や指摘事項を記入すれば関係者全員に簡単に共有でき、そのコメント内容をリスト化機能で指示書の様に出力することも可能」と話しています。
両社は今後、上下水道以外のインフラ施設への展開も視野にサービス開発を加速するとともに、持続可能で強靭な都市づくりに寄与する3D都市モデル整備に向けて、積極的に取り組んでいくようです。
PR TIMES
(文・Takeuchi)