その他のスペックは詳細不明ですが、外観も公開されています。それを見る限り、Pixel 5までのPixelとはデザインも一新されており、Pixel 6 Proには、光学4倍の望遠カメラも搭載されるようです。

グーグルは、秋にフラッグシップモデルのPixel 6/6 Proを投入することを明かした。ただし、これは正式発表ではなく、詳細なスペックは不明

ミドルレンジモデルのPixel 5a(5G)は、8月26日に日米限定で発売される
3〜4万円台の端末が多いミドルレンジモデルとしてはやや高めではありますが、カメラ機能が上位モデルと同じで3年間のアップデート保証などもあり、お買い得感の高い端末と言えるでしょう。

価格は5万1700円だが、カメラなどの仕様は上位モデルのPixel 5と同じでお買い得感がある
同様に、Pixelにアップデートで提供された通話スクリーニングの機能も、電話機能がなければ成り立たないサービスです。これは、Googleアシスタントを使ってかかってきた電話を選別する機能で、ユーザーの代わりにGoogleアシスタントが応答します。電話というハードウェアに密接した機能を使うだけに、こうしたサービスを提供しようと思ったら、自社でハードウェアを展開するのが手っ取り早かったということでしょう。

通話スクリーニングなどは、グーグルがハードウェアを持っているからこそ開発された機能と言える
こうした事情をふまえると、秋に発売されるPixel 6/6 Proには、Tensorの高い処理能力を生かした新機能が搭載されることが期待できます。

Pixel 6/6 Proにはグーグルが設計したSoCのTensorが内蔵される
グーグルがミドルレンジモデルに力を入れているのはそのためで、特にiPhoneのシェアが高い国に対して、集中的に端末を投入している傾向があります。日本は、そうした国や地域の1つ。実際、Pixel 5a(5G)は昨今の半導体不足のあおりを受け、生産台数が絞られてしまった結果、日本と米国限定で発売されることになりました。グーグルによると、過去の実績も考慮していといい、Pixel aシリーズの売れ行きがよかった日本市場が優先されたそうです。
とは言え、その“メジャー感”に反し、国内でのシェアを見るとPixelシリーズはまだ高いシェアを取っている状況ではないことが分かります。Reno Aシリーズの投入で勢いをつけ、シェア上位を取るようになったOPPOや、現在急成長中のXiaomiと比べると、拡大のペースは緩やかな印象を受けます。ミドルレンジを投入する中国メーカー各社は、MVNOや家電量販店などに販路を広げていますが、シェアを拡大するうえでは、グーグルにもこうした対応が求められそうです。
(文・石野純也)