多様な出品を可能に
「TABETE」は、飲食店やスーパーなどの「まだ食べられるが廃棄しないといけない」商品を掲載・販売するサービス。ユーザーは、出品された商品の購入予約をして指定の時間に受け取りに行くことで、廃棄されそうな商品を美味しくお得に手に入れることができます。また、クレジットカード決済ができることや、店舗の「お気に入り登録」で出品通知が受け取れることなど、ユーザーフレンドリーな設計もポイントのひとつでしょう。現在、東京23区を中心とした関東圏、金沢市、大阪市、神戸市など全国で展開中。掲載店舗は約1,700店舗、ユーザー数は約42万人に達しています。
そんな「TABETE」が大型アップデート。各店舗で同時に販売可能な商品を1種類から5種類に拡大すると共に、価格の幅を「250円~680円」から「100円~2,080円」に広げています。これにより、同じ時間帯にロスの危機を迎える異なる種類・価格の食品を出品しやすくなりました。加えて、アプリ画面のデザインもリニューアルし、店舗側・ユーザー側双方のUX向上を図っています。
また、キャッチコピーもリニューアル。「おいしくお得にレスキュー」というユーザーのメリットを端的に捉えたものから、「自分にも、お店にも、地球にも。みんな心地よい食の選択を。」という同社が実現したい買い物のあり方を伝えるものへと変更されています。
「TABETE」の取り組み
「TABETE」は、2019年に東京農業大学の世田谷キャンパス内カフェテリア「グリーン」に導入されました。「グリーン」で提供しているビュッフェ用の料理が余るという課題を「TABETE」で解決しようという取り組みです。「TABETE」に出品された料理は学生や教職員に向けて販売されました。また、同大学構内に「TABETE」を活用したフードロス削減に関するポスターや卓上POPなどを設置することで、フードロスに対する意識啓発や認知向上を図っています。続く2020年には、JR東日本スタートアップ株式会社と資本業務提携を締結。「TABETE」のプラットフォーム導入と、廃棄されそうな食べ物と駅で働く従業員をマッチングさせる新たなフードロス削減プラン「レスキューデリ」をもってフードロス削減に挑んでいます。
「レスキューデリ」とは、コークッキング初となる実店舗型のサービスで、エキナカ店舗の販売しきれなかった食品をコークッキングが買い取り、駅の従業員を対象に指定の従業員休憩室にて販売するというもの。東京駅改札内の「グランスタ」にて2020年1月に実証実験第1弾を、3月には第2弾を実施し、1か月で約1トンのフードレスキューに成功したことを受け、両社は「レスキューデリ」の本格的な事業化に向けて資本業務提携に至ったようです。
PR TIMES
(文・Higuchi)