公共のトイレは老若男女問わず、あらゆる世代、性別の不特定多数の人が利用する場であり、そこから細菌感染が広がってしまう危険がある。公共トイレには、1平方インチあたり300万もの病気を引き起こす細菌がいるというから、いかにトイレ後の手洗いが大切かということがわかるだろう。
人々の衛生意識を高めようと、フィリピンのP&G Safeguardでは、「Germ Alarm」という特殊なソープディスペンサーシステムを用いたキャンペーンを実施。赤色をしたソープディスペンサーは、トイレ内の各ドアに付けられた装置と接続されていて、ドアの鍵が解錠されると、圧力センサーが検知。するとソープディスペンサーのアラームが解除され、ライトが点滅し始める。
このアラームは、ディスペンサーの前部分に設置されているボタンを押すまで鳴り続け、ボタンを押すと音が止まり、同時にハンドソープが適量噴出する。手にソープの泡が付着してしまった人々は、好き嫌いに関わらず、手を洗う羽目になる……というわけ。
実にユニークなこの試みだが、ショッピングモールやレストラン、オフィスや小学校などで、人々の衛生モラル、マナーを向上させることに貢献してくれそうである。
Germ Alarm