同社によると、無人の自動配送ロボットが車道を自動走行する試験は国内初の取り組みとのことです。
札幌圏最大の工業流通団地で実証
本実証実験は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」で採択された、北海道石狩市における「工業地域向けロボットシェアリング型配送サービスの実現」の取り組みとして実施するもの。石狩湾新港地域は、企業数約700社・就業者数約15,000人を有する敷地面積約3,000ヘクタールの工業地域で、その広さはJR山手線の約半分。今後さらなる発展が見込まれるものの、広大な敷地のため貨物の輸送要員不足が懸念されているとのこと。
実証実験の詳細
今回の実証では、1台の無人自動配送ロボットが、地域内の小売店商品や企業間輸送貨物を集荷、効率的なルートを選択・走行し、配送。ロボットへの荷物の預け入れ、荷物の受け取り、ロッカーの開閉などはスマートフォンで管理します。
KCCSによると、広域にわたる工業団地での共同利用・効率的な配送を想定し、従来よりも大型で高速なロボットに複数サイズのロッカー20個を搭載するとのことです。
走行エリアの外周は3km、走行ルートの総長は5kmで、石狩湾新港地域(石狩市新港西1丁目と3丁目の一部)の一般車が走行する車道を走行。期間は、2021年8月16日から9月中旬までとしています。
なお、ロボットは無人での自動走行ですが、石狩湾新港地域内の事務所から走行状態を常に監視。自動回避が困難な場合は遠隔操作に切り替えて走行するなど、安全面にも配慮しているようです。
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石狩開発株式会社
(文・Saki Amano)