各種案内や先導も
「HOSPI Signage」は、顔部分にタッチパネル、胴体部分3面に液晶ディスプレイを搭載し、案内・情報を表示しながら障害物を避けて自律移動することが可能。また、自己位置情報などを把握し、走行場所や時間によってコンテンツ表示を切り替えることもできます。走行には、あらかじめ登録した場所を登録順に走行する「巡回機能」と、走行ごとに選択した複数の目的地を選択した順に走行する「行先複数選択機能」を実装。周辺環境を感知しながら安全に走行し、狭路や人混みの中で進路が塞がれた場合には後方センサーからの情報で安全に後進することもできるようです。
オプション機能として、前方カメラ映像を別の場所に設置したPCでモニターし、ジョイスティックで操作する「遠隔操作機能」やセンサーで人物などを認識し、その方向へ頭部を回転すると共に挨拶音声を流す「顔振向き機能」などもあります。
8月24日からの有楽町マルイでの検証では、1階のエントランスを巡回し、施設情報やイベント情報を表示。また、来店客が顔部分のタッチパネルを操作することで、お手洗いや授乳室、エレベーターの場所を地図情報と共に案内します。さらに、来店客の要望に応じて1階のエレベーターホールまで先導して案内することも可能です。
「PiiMo」も登場!
9月上旬~中旬にかけてはロボティックモビリティ「PiiMo」3台を活用し、同店舗内での買い回り移動サービスの検証も実施予定。「PiiMo」は、WHILL株式会社のパーソナルモビリティ「WHILL」をベースに開発されたロボット電動車いすで、障害物を検知した際に減速または停止する機能と、先行の機体に自動で追従する機能を搭載しています。これまで「PiiMo」は、成田空港やさいたま新都心駅、高輪ゲートウェイ駅での実証実験を重ねてきました。特に、2020年6月の高輪ゲートウェイ駅での検証では、「HOSPI Signage」の後を駅利用客を乗せた「PiiMo」が追いかけるという形での検証も行われ、利用客からは「体が不自由な人にはありがたいサービス」「観光地やテーマパークでも使いたい」という声があったようです。
PR TIMES
(文・Higuchi)