オーストラリアの銀行Heritage Bankでは、最近流行を見せているウェアラブルテクノロジーを導入した、新たな支払いツールを開発したという。それが、ユニークなスーツ「Power Suit」だ。
オーストラリアのアパレルメーカーMJ Baleが日本で仕立てたもので、上質なメリノウールでできている。スーツのそで部分にはNFCチップが埋め込まれていて、このチップを通じてユーザーのアカウントに接続し、Visa payWaveの支払いシステムと通信する。
支払いの仕方はこうだ。スーツを着ているユーザーは、買い物の際にVisa payWaveのカード支払い読み取り機の前で、スーツのそでをスワイプするように動かすだけ。タッチレスのクレジットカード支払いが完了するという仕組みだ。オーストラリアドル100ドル以下の買い物であれば、自由に支払い決済ができる。
この特殊なスーツは、これまでに11のプロトタイプが完成している。1番新しい12番目のスーツは510ドルでオークションに出品され、落札金は自閉症の子どものためのチャリティ団体「4 ASD Kids」に寄付されたという。
もしかすると今後、ビジネスマンがよりスムーズにクールに仕事をするための、新しい“戦闘服”となっていくのかもしれない。
The Heritage Power Suit