なかでもお客向けのモバイルアプリは、数万SKUから商品が簡単に発見できる設計など快適な買い物体験を実現しているようで、ユーザーの翌月継続率が約70%、1ヶ月の平均購入額(ARPU)が約2万円を記録。
サービス開始から1年以上、イトーヨーカドーやライフなどのスーパーマーケット、薬王堂などのドラッグストアへの導入実績があります。今回は、同社のサービス展開と今後の展望などを紹介していきましょう。
配送員の確保も不要に
2020年7月、セイノーホールディングス子会社のココネット株式会社と業務提携し、ココネットが運営するラストワンマイル配送サービス「スパイダーデリバリー」を導入。ユーザーが自ら実店舗で買った商品を自宅に配送する「来店型」やネットスーパーで買った商品を届ける「ネットスーパー型」、配送時または訪問時にユーザーから直接注文を聞く「ご用聞き型」、ユーザーが記入した注文書を回収して商品を届ける「注文書回収型」という4つのスタイルで、さまざまなユーザーのニーズに応える配送を実現しています。この提携により、小売店はシステム開発に加え、配送員確保もなしでECを立ち上げることができるようになりました。
「ドラッグストアDX推進プロジェクト」推進中
2021年3月には、株式会社薬王堂と共に「ドラッグストアDX推進プロジェクト」を開始。第1弾として、スマートフォンから注文した薬王堂の商品を店頭または店舗駐車場で車上受取できるアプリ「P!ck and(ピックアンド)」の提供をスタートしました。アプリで注文した商品は「P!ck and STORE」を選ぶと店頭で、「P!ck and DRIVE」を選ぶと店舗駐車場の車上でスタッフより受け取り可能。車上受け取りの場合は決済も車に乗ったままできます。注文してから最短2時間で受け取れ、当日16時までの注文で21時まで対応してるとのことです。
このように、他社との連携もあり、大きく成長してきた同社。今後は、新規採用による組織拡大やチェーンストアECの物流機能の拡張、顧客獲得のための投資などを通じ、Stailerの展開を加速していく見込みです。そのための資金として、既存投資家のDCM Ventures、ANRIを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額約15億円を調達。「Stailer」プラットフォームの流通総額について、今後2年で10倍以上を目指すとのことです。
PR TIMES
(文・Higuchi)