同イベントでは、国立研究開発法人防災科学技術研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構、一般財団法人日本気象協会、東京海上日動火災保険株式会社、東京海上ディーアール株式会社および三菱地所が連携し、降雨の有無や強さを直前に予測して配信する「気象予測情報提供」の実証実験を実施予定です。
運営者・来街者に配信
「気象予測情報提供」の検証には、防災科学技術研究所と情報通信研究機構、日本気象協会が開発した「豪雨直前予測」の技術を活用。具体的には、情報通信研究機構が運用する30秒で積乱雲の立体構造を把握できる気象レーダ「MP-PAWR」の観測データをもとに、防災科学技術研究所が開発した手法で積乱雲の発達状況を解析し、日本気象協会が1分ごとに10分先、20分先、30分先の降雨を予測して250m間隔でメッシュ化した予測情報配信するというものです。この降雨予測情報を、運営者にはアラートメールやWebページで、来街者にはWebサービス「TOKYO OASIS」でそれぞれ配信。運営者を対象に、雨から守るべき什器・機材などの運営オペレーションの効率化や雨が上がるタイミングで賑わいを回復させるオペレーションに関する検証を行い、来街者を対象に、降雨予測を知ったことをきっかけに取った行動や直前でも降雨を知ることができる状況が屋外での過ごし方に与える心理的影響を検証していくようです。
また、東京海上日動と東京海上ディーアールは、日本気象協会らと共に高精度気象情報の提供によって起きる行動変化を分析し、新たな商品・サービスの検討に活用。三菱地所は、屋外都市空間の活用可能性を探るとともに、新たな丸の内仲通りのあり方を検証していくといいます。
同イベントでは他の実証実験も
同イベントは「つながろう、夏のストリート」をテーマに、屋外で体を動かしてリフレッシュできるエリアやアートを楽しみながら飲食できるアート・飲食エリア、草原と浜辺をイメージしたワークプレイスエリアを展開。実証実験は、先述の「気象予測情報提供」の他、人々の滞留状況・属性などを観測する「来街者の人流」計測、希望者にエリア内に出現するワークプレイスで働いてもらいWebアンケート調査や心拍数などを通じて快適性・生産性・健康効果などを可視化する「就業者の快適性」計測、緑を整備した時の酷暑環境の改善効果を検証する「温熱環境」計測も実施予定です。なお、「来街者の人流」計測は、平常時と比較するために7月19日より一部実施しているとのこと。
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(文・Higuchi)