「CarePredict Tempo」は、スマートウォッチのような形状のデバイスで、装着者の日々の活動を追跡し、もし異常が検出された場合、アラートを送信して知らせてくれるツール。手首に着用して使う。動きと位置を検知するセンサーが内蔵されていて、これらのセンサーが計測したデータをもとに、装着者の“通常の日常活動のパターン、リズム”を完成させる。「本日の睡眠時間7時間4分、昨日は6時間39分、3%の増加」「本日、台所に30分間滞在、昨日は20分、50%の増加」といったように、日々の生活を継続してモニターする。
そして、装着者の生活ルーチンから外れた活動を検出すると、あらかじめ設定してある連絡先に、email、テキストメッセージを送信して知らせる。例えば、午後のある時間帯、リビングでほとんど活動がない場合は昼寝かもしれないが、一定時間以上動きが感知されない場合は、何か異常があったのかもしれない。すると「CarePredict Tempo」を通じて、子どもや親戚などにアラートが届くため、子ども側は急いで親に連絡をを取ることが可能になる。
また、日々の活動ルーチンを常にモニターしていることで、わずかな生活リズムの変化に気づくことができ、高齢の父母の衰えや変化をいち早くキャッチし、重大な事態になるのを防ぐことにもつながる。ただ、このウェアラブルデバイスには、装着者自身がコンタクトを取る機能はないので、その点は了解しておく必要があるだろう。
「CarePredict Tempo」は事前予約を169ドルで受付中で、モニタリングサービスは月額14.99ドルになる予定。ちょっとした変化というものは、父母と同居していないなら、なおさら気づくことは難しい。痴呆症患者が行方不明になる問題が最近ニュースで報道されているが、このようなツールを上手に活用し、愛する人を守りたいものだ。
CarePredict Tempo