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ホログラム配信を民主化するHolotch Inc.の事業展開

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ボリュメトリックビデオとも言われる実写の3DCGである「ホログラム」。物理的距離を超えた臨場感やインタラクティブ性を提供するホログラムは、次世代のデジタルメディアとして注目を集めています。

そんなホログラムのリアルタイム撮影・配信の基礎技術を開発するHolotch Inc.は、誰もが簡単にホログラム配信を行える社会を目指し、ホログラムを撮影・配信するサービスのクローズドα版を展開中。2021年夏にはβ版をローンチ予定です。また、世界中のパートナー企業・クリエーターと共にPoCを行い、市場開拓を推進中。今回は、そんな同社にフォーカスしてみましょう。

能舞台での実証実験

ホログラム配信では、遠隔地にいる相手の映像を目の前に等身大で表示することができます。また、投影された映像をARデバイスを介して好きなアングルから見たり、VRデバイスを使い別の空間で再生したりと映像の楽しみ方を拡張できるのも特徴でしょう。

同社は株式会社博報堂DYホールディングスと共に、ホログラムを活用した能舞台の実証実験を行いました。実験では、約9.5メートル離れた2つの舞台にそれぞれ立った能演者のホログラムをリアルタイムに相互のステージに配信。スマートフォンやXRグラスを介して観ることで、目の前の演者とバーチャルで出現したもうひとりの演者が共演するひとつの能舞台を鑑賞することができたといいます。

同実験に使用したのは、持ち運び可能な機材セットと一般的なタブレット端末。通常、専用のスタジオや高価な専用機材が必要といわれる中、より手軽で身近な機材でもホログラム配信が可能なことが確認できたようです。

「Techstars Music」に参加。資金調達も

このように、ホログラムを活用した次世代メディアの可能性を模索し、新しいエンタメ市場を開拓する同社は、米国のアクセラレーターTechStarsが展開する音楽×テックに特化した「Techstars Music」に参加。今夏ローンチ予定のホログラム撮影・配信サービスβ版パートナープログラムには海外からの登録が約90%以上を占めるといいます。

また、ホログラムやXRを活用したエンタメの可能性を探りつつ開発体制を強化するため、既存投資家のSkyland Venturesをはじめ、TechStars、LaunchPadFund、VenturePort(韓国)、株式会社ゼロワンブースターおよびエンジェル投資家の曽我健氏と他1名より、累計で$800Kの資金調達を行いました。

5GやXRの普及により実現可能となったホログラム配信。今後は、YouTubeのように誰もが簡単にホログラム配信を行えるようになるのかもしれません。

PR TIMES(Holotch Inc)
PR TIMES(株式会社ゼロワンブースター)

(文・Higuchi)

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