今回は、ノートPCスタンド「Majextand(マジェックスタンド )」で有名なONEDから登場したスマホ・タブレットスタンド「Majextand M」を数日間使用した印象をお届けします。
引き出しのギミックはユニークかつ繊細
Majextand Mの原型となったのが、同じくONEDから出ているノートPC用の「Majextand」。引き出し式のメカニカル構造と収納時の薄さが特徴で、多くのガジェット系YouTuberが愛用するなど知名度の高いプロダクトです。Majextand Mはそんな初代Majextandの哲学を受け継いでおり、展開するとマジックハンドのように伸びるユニークな仕組みがロマンを掻き立てます。
使い方としては端末側に土台となるドッキングシートを貼り付け、スタンド本体とは磁力で着脱するというもの。シートには長方形の4辺に一つずつマグネットが配されており、スタンドの付け方次第で縦置き・横置きを変えられるようになっています。
シートはジェルタイプで、水で洗えば再利用できるのがポイント。一方で通常のシールと比べて密着度は低いようで、特にマグネット周りは気泡が入りやすい印象でした。
iPad miniやNintendo Switchと相性○
仕様上の適応は10.9インチまたは500g以下のデバイスとなっていますが、バランス的に最も相性が良いと感じたのはiPad miniやKindleなどの比較的小型なタブレット。安定感は抜群で、最大(約90度)まで拡張すると画面の位置がかなり高くなるので、目線とともに姿勢が改善されます。展開途中での固定も可能で、高さ・角度を自由に調節できるのは魅力。
難点として、Majextand Mを本体に取り付けた状態で引き出すには少しコツがいること、収納時は幅2.3mmと薄いものの、やはり平置き時はガタついてしまう点が挙げられます。
他の端末でも試してみたところ、iPhone12から11インチのiPad Proまでは(ややアンバランスですが)問題なく使うことができました。
なかでも特にフィットしたのがNintendo Switch。備え付けのスタンドは強度が心許ないのですが、Majextand Mなら安定感がある上に高さも出るので、テーブルモードに向いていると感じました。
iPhone 12シリーズのユーザーとしては、貼付式ではなくMagSafeで着脱できる新モデルを期待したいところです。
(文・九条ハル)