ここに、株式会社SkyDriveが開発した空飛ぶクルマ「SD-03」のフルスケール展示機が登場。JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」の帰還カプセルやJAMSTECの有人潜水調査船「しんかい6500」など200点を超える先端的・独創的な技術と共に科学技術の面白さや大切さを発信します。
有人試験機「SD-03」
「空飛ぶクルマ」とは、正式名称を「電動垂直離着陸型無操縦者航空機(eVTOL)」と言い、文字通り「電動化」「完全自律の自動操縦」「垂直離着陸」が大きな特徴です。SkyDriveは、空飛ぶクルマの有人試験機「SD-03」を開発し、2020年8月に豊田テストフィールドにて約4分間の有人飛行試験に成功。その後、2021年1月にオンライン開催された世界最大のテクノロジー見本市「CES 2021」に出展しています。
今回「Society 5.0科学博」に出展されるのは、この「SD-03」のフルスケール展示機。入場は無料で、写真撮影も可能とのことです。ただし、会場のひとつである「東京スカイツリー(天望回廊)」への入場には別途入場チケットが必要。
SkyDriveの歩み
同社は、航空機・ドローン・自動車エンジニアを中心に2016年から活動している有志団体CARTIVATORのメンバーで発足した企業。日本における「空飛ぶクルマ」のリーディングカンパニーとして開発・製造・販売を行うスタートアップです。空飛ぶクルマは、都市部でのタクシーサービスや離島・山間部などの新たな移動手段、災害時の救急搬送などへの活用が期待されていて、世界的にも開発が進んでいます。国内では、「空の移動革命に向けた官民協議会」の発足や経済産業省・国土交通省によるロードマップ制定など実装へ向けた動きが活発化。ロードマップの中では2023年度の事業開始、2030年の本格普及が示唆されています。
同社は、2023年度の実用化に向け機体開発やデモフライトを進めてきました。その中で、複数回の資金調達も含め、開発過程での技術提供などを行う協賛スポンサーが出現。ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン株式会社やミズノ株式会社、東京海上日動火災保険株式会社など幅広い業種のスポンサーが集まり、2020年6月にはその数は100社に到達しています。
このように、スピート感のある開発や実証、他社の手厚いサポートにより、同社が目指すエアーモビリティ社会はかなり現実味を帯びてきていると言えるでしょう。
SkyDriveについてのTechable(テッカブル)記事はこちらから。
PR TIMES
(文・Higuchi)