ドローンが水田を上空から撮影し、生育具合の目安となる葉色の色むらを把握。その後、ドローンが必要な箇所へ重点的に肥料を投下するという新たな取り組みです。
稲の生育状況を高い精度で見える化するだけでなく、作業時間や追肥コストの削減にも繋がるのが大きなメリット。従来よりも生産性の高い稲作経営を目指します。
DX化する米づくりの現場
株式会社プレナスは、海外の「ほっともっと」や「やよい軒(YAYOI)」などへ輸出する国産米を生産するべく、ことし2月より「プレナス加須ファーム」での米づくりを開始。5月には最先端技術の活用や様々な栽培方法を導入したスマート農業による田植えを作業を行いました。水田では、日々の水管理を遠隔で管理するクラウド型水管理システムを導入し、作付計画や作業指示、作業記録など日々のデータを“見える化” が徹底されています。
あらゆる角度から、より良い品種を
なお5月に実施された田植えでは、ドローンを使い水田に直接種をまく直播栽培や、育苗箱内の籾数を倍にして効率性を高めた密苗栽培などを導入。また、最先端技術だけでなく、従来のノウハウも活かします。そのひとつが品種へのこだわり。暑さや病害虫に強く、埼玉県の推奨品種である「彩のきずな」や収穫量の多い「あさひの夢」を使用しています。様々な栽培方法や品種を掛け合わせ、複数のパターンを検証して生産性の向上を目指しているのです。
そして7月を迎えての追肥作業でもドローン機や画像処理技術を活用。テクノロジーを駆使した米づくりに専心しています。現在、最先端技術を駆使して12圃場、約2.5haが展開されているとのこと。
一次生産から果ては物流まで。あらゆる場面にドローンの技術が浸透する日々の足音を感じます。
PR TIMES(1)(2)
(文・川合裕之)