なお同企画は、小田急電鉄が西新宿において取り組むまちづくりプロジェクト「SHINJUKU WOW」の一環として実施されます。
バーチャル美術館で映画鑑賞
「XR3」は、仏のカンヌ国際映画祭併設マーケット「Marché du Film」のXR 部門「Cannes XR」・米のトライベッカ映画祭のVR部門「Virtual Arcade」・仏のニューイメージズ映画祭の3つの映画祭が、VR美術館アプリ「Museum of Other Realities」を活用して共同で運営するバーチャル展示会。参加者はVRゴーグルを着用することで、仮想空間上に広がる美術館に入館できます。館内では、今年の映画祭にノミネートしたXR映画作品の展示ブースや作品本編などを楽しめるとのことです。展示作品は、唯一の日本作品となる伊東ケイスケ監督の『Beat』や、国際宇宙ステーションで撮影されたVRドキュメンタリー『SPACE EXPLORER: AN ISS EXPERIENCE (ADVANCE)』などを予定(日本語字幕・吹き替えなし)。
そんな「XR3」を、VRヘッドセットを持っていない人にも楽しんでもらおうと企画されたのが今回のサテライト会場というわけです。上映作品の詳細およびチケット予約は専用サイトから。
国内のVR映画事情
今回の企画に参加しているCinemaLeapは、日本初のVR特化型国際映画祭「Beyond the Frame Festival」の運営およびVR映画の製作を行う企業です。2021年2月に「VIVEPORT」上で開催された同映画祭は、国内外の選りすぐりのVR映画を集結させました。スマートフォンやPCからアクセスできるバーチャル会場や多数の作品に魅了された人も多いのではないでしょうか。この映画祭でも上映され、「XR3」でも展示される伊東ケイスケ監督による『Beat』は、CinemaLeapと株式会社WOWOWが共同製作した作品です。最大の特徴は、視聴者の鼓動とキャラクターの鼓動を連動させるHaptics(触覚)デバイスの活用。視聴者の⿎動によって命を吹き込まれたロボットの葛藤と成長の物語を体験できる新感覚のVRアニメーションです。
この他、CinemaLeapは伊東ケイスケ監督のVR映画『Feather』にも携わっています。この作品は、バレエダンサーになる夢を目指す人形の少女に羽(FEATHER)を渡すことで勇気づけるというインタラクションがポイント。2019年のヴェネツィア国際映画祭VR部門「VENICE VIRTUAL REALITY」を皮切りに、釜山国際映画祭「VR Cinema」、SIGGRAPH「VR Theater」など世界各国の10以上の映画祭VR部門にノミネートされています。現在は、「VIVEPORT」にて配信中です。
PR TIMES(小田急電鉄株式会社)
PR TIMES(株式会社CinemaLeap)
(文・Higuchi)