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映像内の個人情報を隠す「モザイクAI」、マスクを着用した人の顔も認識可能に

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TRUST SMITH株式会社の関連会社であるSMITH&MOTORS株式会社は、Deep Consulting株式会社と共同で、映像内の個人情報を取り除く「モザイクAI(マスキングAI)」において、マスクを着用した人物の顔の認識技術を開発しました。

膨大な映像データを学習

「モザイクAI」は、写真や映像から個人の顔や表札、車のナンバープレートといった個人情報を自動検出し、該当箇所をモザイクのように自動で消し込むことができます。複数の人や車が映っている情報量の多い映像に対しても高精度かつ高速で処理することができるというのが強みでしょう。

しかし、コロナウイルスの影響でマスクの着用率が高まり、従来のアルゴリズムではマスク着用時の人物の顔認識が困難という課題が浮上。そこで、AIに膨大なマスク着用時の映像データを学習させ、マスクにより顔の大半が覆われている人物の顔認識を高精度で実現したというわけです。

「モザイクAI」について

「モザイクAI」は、2020年8月にTRUST SMITHによって開発されました。その後、11月に設立したSMITH&MOTORSが「モザイクAI」のモザイク精度の向上に成功し、2021年3月に代理店向け販売を開始しています。

あらゆる個人情報を高精度かつスピーディーに取り除く技術に加え、独自のアルゴリズムが搭載されたマスキング実行用のPC本体の提供や導入企業のローカルネットワーク上での実装などによる高いセキュリティもセールスポイントでしょう。

ユースケースとしては、ドライブレコーダーの映像や店舗内の監視カメラ映像などの引き渡し・公開をする場合や、映像・写真などをテレビやYouTubeなどのメディアに公開する場合などを想定。そのため、ドライブレコーダーや自動車のメーカー、自動車保険を扱う保険会社、映像を一般公開するメディア、医療機関などで利用されています。

今回の技術開発の成功により、マスクを着用した人々の流動が激しいシーンにおいても自動モザイク処理が可能となり、映像の応用範囲の拡大や人件費削減に期待が高まっているようです。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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