そして2021年6月2日、「TERAS」の製品開発の一環として、「第40回横浜開港祭 Thanks to the Port 2021」の会場にて人体動線分析機能を運用。会場滞在人数をリアルタイムに計測し、その有用性を確認したようです。
行動認識AIエンジンを活用
今回の人体動線分析にはAsilla SDKを活用しています。Asilla SDKとは、侵入検知・人物同定・違和感検知をパッケージ化した行動認識AIエンジン。小型エッジデバイスを設置するだけで既存のカメラをAI化させられるのがポイントです。今回の検証では、会場となった横浜市臨港パークの「メインゲート」「関係者ゲート」「潮入の池ゲート」の3箇所に人数カウントシステムを設置し、リアルタイム滞在者人数をカウントしました。
両社は、同実験を通じて人体動線分析機能の有用性を再確認し、2021年夏を予定しているAIカメラソリューション「TERAS」の製品化に向け、開発を進めていく構えです。
「TERAS」とは?
現在両社が開発中の「TERAS」は、会場内の常設または仮設のネットワークカメラから収集したデータを担当者のパソコンやスマートフォンにリアルタイムで提供するAIカメラソリューション。「TERAS」には、カメラ映像上に自由に設定したラインを通過した人数を自動カウントする「ライン通過カウント」を実装。あるラインを通過した人数のカウントは、会場内の混雑状況確認や侵入検知の一助ともなり得ます。なお今回の検証では、この方法で在者人数をカウントしました。
他にも、会場内の指定エリア内の人数集計を遠距離撮影によって計測・自動カウントする「エリア俯瞰カウント」や、入場者を近距離撮影し、人数、性別、年代を推定して可視化する「人物属性抽出カウント」を実装しています。
現在は、積極的に実証実験に取り組み、有用性確認や精度向上に注力中。加えて、顔の表情や行動からマーケティングに活かせる機能などの追加も検討しているようです。
PR TIMES
(文・Higuchi)