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日経主催のアグリテックのピッチコンテスト、最優秀賞はAGRIST

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日本経済新聞社は、アグリテック・フードテックのスタートアップを募集し、ピッチイベントやエキシビション、セミナー、シンポジウムなどによる情報共有・交換を通じ農業の発展に貢献するイベント「AG/SUM(アグサム)アグリテック・サミット2021」を2021年6月1日より開催中。

そして、会期中に動画プレゼンによるオンライン投票と専門家の審査を実施し、ファイナリスト8社による決勝ピッチを6月18日に開催しました。その結果、農作物の自動収穫ロボットを開発するAGRIST株式会社が最優秀賞にあたる日経アワードを受賞。企業賞であるPwC賞はウミトロン株式会社が受賞しています。

シンプルかつ高性能な収穫ロボット

AGRISTは、AI搭載の自動収穫ロボットで農業の人手不足解消に挑むスタートアップ企業。同社が開発するロボットは、構造と機能を極限までシンプルにし、安価での導入を実現するプロダクトです。

シンプルな機能ではありますが性能を高めることに余念はありません。ハウス内に設置したワイヤー上を移動しながら搭載したカメラ画像で農作物とそのサイズを認識し、上下・奥行き方向に伸縮するアームで収穫します。本体のリザーブタンクに作物が5kg程度たまったらコンテナに放出するという流れです。

また、画像データを蓄積しながら深層学習するため、使えば使うほどロボットの能力が向上するのもポイント。さらに、ロボットは自己位置を把握しながら移動するので、圃場の収量分布をデータ化することも可能です。

同社は、国のスマート農業実証プロジェクト認定企業であり、2020年には6台のロボットを農研機構に販売。2021年からは、ロボットから収集した画像をAI解析でビッグデータ化し、農産物の収穫率を高めるOS「agriss」の開発に取り組み、さらなる事業拡大を目指すとのことです。

海洋データのウミトロン

PwC賞を獲得したウミトロンは、2019年に世界で初めて、魚の食欲を学習し自動で餌を与えるシステム「UMITRON FAI (Fish Appetite Index)」を開発した企業。

2020年には、水産養殖の事業者向けに開発された高解像度海洋データサービス「UMITRON PULSE(ウミトロン パルス)」やスマート魚体測定システム「UMITRON LENS」を開発。水中の魚の状態や環境をテクノロジーで可視化し、水産者の負担軽減などに貢献しています。ウミトロンについてのTechable(テッカブル)記事はこちらから。

なお、同ピッチイベントのファイナリストには、田んぼの水管理をスマート化するシステム「paditch gate02+」などを提供する株式会社笑農和や、「スマート体験農園システム」を開発した株式会社Rootなどが名を連ねました。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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