その第1弾として、展示会に来場できないアパレルバイヤー向けに、BtoBオンライン展示会を実施。複数のブランドを横断できるなど、リアルイベントさながらの展示会を実現したようです。
「TIG」とは?
まずは、「TIG」について簡単に説明しておきましょう。「動画拡張技術」「さわれる動画テクノロジー」などと言われる「TIG」は、視聴者が動画のなかの人・モノ・場所などに触れるだけでその情報を瞬時にストックし、動画視聴後など任意のタイミングで情報にアクセスできるという技術です。
例えば、好きな歌手のステージ衣装が気になったとき、通常は動画視聴後もしくは動画を止めてブラウザなどを起動し、その衣装の情報を探すというプロセスを踏みます。しかし「TIG」を活用すれば、動画視聴中にその衣装をタップするだけで、その情報をストックし、いつでも閲覧できるということです。
ちなみに同社は、2020年11月に、ライブストリーミング中にリアルタイムに人・モノ・場所などの情報を付加できる「TIG LIVE」を開発。よりリアルに近いオンライン購入体験を実現しています。
オンライン展示会の課題を解決
このたび開催されたオンライン展示会には、株式会社ユナイテッドアローズや株式会社ベイクルーズなどのバイヤーが参加しました。コロナ禍において、アパレル業界の展示会もオンライン開催が増えたようですが、「着用感がわかりづらい」「バイヤーの興味関心がわからない(主催者側)」などのオンラインならではの課題や、「商品の紹介動画と情報が紐づいていない」「複数ブランドの商品をじっくり比較検討できない」というシステム上の課題があったといいます。
これらの課題を解決するのが「TIG」を活用したオンライン展示会。実際にモデルが着用した動画を見ながら、その場で気になるアイテムをタップすることで詳細情報をストックできるという直感的な操作はバイヤーから好評だったようです。また、TIG Web Player APIをWebサイトに連携させると、複数のブランドを横断的にストック・閲覧できるため、従来のようにメモを取る必要がなく、効率的に検討できたといいます。
さらに、バイヤーが動画の中のどの商品をタップし、商品情報を確認したかという視聴行動データを取得できるため、主催者側にとってもマーケティングデータとして活用しやすいというメリットがあったようです。
「TIG」はこれまで「テレ朝動画」「ニトリ」「パリコレ」「三井ショッピングパーク」などでも活用されてきました。Techable(テッカブル)では、これらの取り組みや同社代表の小林道生氏へのインタビューなどを公開していますので、興味のある方はぜひこちらから。
PR TIMES
(文・Higuchi)