高速動画超解像のアルゴリズム開発への期待
2016年頃から世界中で活発に研究が進められているAIによる動画超解像ですが、従来の研究においては、超解像によって高品質な動画を作成することに焦点が当てられる傾向にあったと言います。一方、実社会で重要視されるのは、処理の高速化。一般のコンピュータが備えているレベルの処理能力で、いかに時間をかけることなく、超解像を行えるかが問われます。高速動画超解像のアルゴリズム開発を目指す本共同研究により、AIを用いた動画超解像の実用化推進が期待されるでしょう。
既存技術の応用だけでなく、新しい技術が生まれるきっかけにも
ちなみに、本共同研究は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「研究開発型スタートアップ支援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援」(STS事業)に採択されたもの。過去にTechableで紹介した同様の取り組みとしては、スマイルロボティクス株式会社の事例が挙げられます。画像処理のAIスタートアップとして注目を集めるNavierと、超解像分野における国内有数の研究室として名高い豊田工業大学 知能情報メディア研究室。企業と大学がタッグを組んだ本共同研究によって、既存技術の応用だけでなく、新しい技術が誕生することも期待できるのではないでしょうか。
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(文・和泉ゆかり)