米カルフォルニア拠点のスタートアップ「Mission Street Manufacturing」が開発中なのが子ども向けの3Dプリンター「Printeer」。CADなどの専門知識は一切不要で、iPadアプリに描いたものをそのまま出力することができるという、夢のようなマシーンだ。
■シースルー設計、安全性も確保
学校など教育の場での利用を想定していて、子どもが親しみやすいデザインとなっている。そしてプリンターが出力する様子を眺められるようシースルーになっているなどの配慮も。
出力の際はフィラメントを加熱するので、もちろんそうした部分には子どもが手を触れることがないように設計されている。
■iPadでの“お絵描き”が形に
通常、オブジェなどを製作するには3Dデータが必要になるわけだが、Printeerでは専用のiPadアプリを使ってスクリーン上で指を使って描いたものがプリントアウトされる。
つまり、子どもは自分のイメージに沿って“お絵描き”さえすれば、おもちゃやオブジェなど作りたいものが形となって出てくるというわけだ。これはかなり革命的で、子どもだけでなく大人も楽しめそうだ。
■教育現場に売り込み
資金調達サイトKickstarterで現在展開しているキャンペーンでは、すでに目標額5万ドルを達成。現在、549ドル出資すれば入手できる。
同社はすでにカルフォルニアの学校と提携していて、今後はそのほかの機関にも導入を促していく。小学校の「ずこう」の時間などで、こうしたプリンターを活用する日もそう遠くないのかもしれない。
Printeer