数十年前ならば想像の世界でしかなかったが、科学技術の発達で我々はテレビや印刷物、ネットで衛星がとらえた写真を閲覧できる。そして今、衛星写真を個人がスマートフォンなどの端末に所有できる時代になったようだ。
そうしたサービスの展開を始めたのがOrbit Loogic社の「SpyMeSat」。このiOSアプリでは、まるで楽曲やアプリをダウンロードするような感覚で衛星写真を自分のものにできる。
SpyMeSatそのものは始まったばかりというわけではなく、このほど行ったリニューアル以前は、衛星がユーザーの住まい近くに来たら通知が届くように設定して、画像が閲覧できるというサービスを展開していた。
今回加わった衛星写真をダウンロードできるというサービスは、既存サービスをかなり前進させたものといえる。
自身が行ったことのないような所の映像を見られるという意味においてはGoogleマップなども選択肢としてはある。そちらの方がより詳細かもしれない。しかし決定的に違うのは、SpyMeSatは最新のスペクタクル画像を入手できるということだ。
価格設定は1キロメートル四方14.99ドルから。購入手続きをすると、高解像度のファイルがダウンロード可能になる。
個人はもちろん、地形や街の変化を見るといったビジネスベースでも活用できそうだ。ニッチといえばニッチだが、宇宙産業技術が手のひらの端末で“確認”できるという意味では夢のあるアプリといえるだろう。ダウンロードは200円。
SpyMeSat