今回表彰された15社は、国内で活躍するVC30社の推薦を受けた上で、国内投資家(VC/CVCなど800名対象)の最終投票を経てファイナリストとして選出された次世代のスタートアップ企業です。それでは、各カテゴリごとに受賞企業を紹介していきましょう。
「最も注目している企業」
まずは「最も注目している企業」のカテゴリ。第1位を獲得したのは、マイクロモビリティのシェアリングサービスを展開中の株式会社Luupです。2020年5月より小型電動アシスト自転車のシェアリングサービスをスタートし、2021年4月には大阪にも進出。着々と事業を拡大する一方で、事業者団体「マイクロモビリティ推進協議会」を設立するなど電動キックボードの導入に向けても精力的に取り組んできました。そしてついに、「新事業特例制度」を適用した実証実験として、ヘルメット着用が任意の電動キックボードを2021年4月より都内に導入し、続く5月に大阪でも導入。同社は将来的に、同じポートで電動アシスト自転車や電動キックボード、高齢者でも乗りやすい3~4輪の新しいモビリティなどを提供するサービスを目指しています。
同カテゴリの2位には、資産形成したい個人と資金調達したい企業をWeb上でマッチングする「Funds(ファンズ)」を運営するファンズ株式会社、3位には、旅行先でお手伝いをして報酬と人とのつながりを得られるマッチングサービス「おてつたび」を展開する株式会社おてつたびが選出。
4位は、日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」を提供する株式会社Voicy、5位は、高精細と低被ばく、材料識別を実現するX線カラーカメラを開発した株式会社ANSeeNが獲得しています。
「社会的に異次元なインパクトを与える企業」
次に「社会的に異次元なインパクトを与える企業」のカテゴリ。第1位は、京都大学発の京都フュージョニアリング株式会社が獲得しました。同社は、核融合エネルギーの利用装置に強みを持ち、世界の国家研究機関や核融合スタートアップから、コンポーネントの設計・試験を受注し、継続的に交換部品を製造・納品しています。また、核融合の熱源を利用したバイオマスガス化技術を有し、水素エネルギーの生成やCO2固定化による脱炭素に貢献すると期待されているようです。
同カテゴリの第2位は、故障した人工衛星の修理作業などを行う「軌道上サービス用汎用作業ロボット」と、月面探査・基地開発作業用の「月面用汎用作業ロボット」を開発したGITAI JAPAN株式会社、3位は、SaaS型の金融基幹システムの提供を通じ、金融機関・非金融事業者のDXを支援する金融サービスイネーブラー株式会社Finatextホールディングスが獲得。
4位には、廃棄物の収集運搬に特化したAI配車管理サービス「配車頭(ハイシャガシラ)」を提供するファンファーレ株式会社、5位には、量子コンピュータを用いて陸海空の長距離幹線輸送に関わるプランニングをサポートするプロダクト開発を手がける株式会社エー・スター・クォンタムが選ばれました。
「顕著な実績を出している企業」
最後に「顕著な実績を出している企業」のカテゴリ。第1位は、すぐ働きたい人とすぐ人手がほしい事業者をマッチングするスキマバイトサービス「タイミー」を運営する株式会社タイミーが獲得。多様な働き方を実現し、潜在労働力を喚起することで人手不足などの社会課題の解決に貢献している企業です。同カテゴリの2位は、「STORES」プラットフォームを運営するヘイ株式会社、3位は、独自のアプリケーションとイヤホンでチームの成長に貢献するグループトークプラットフォーム「BONX」を提供する株式会社BONXが獲得。
4位には、世界初の民間商用超小型衛星をはじめとする9機の実用衛星の開発・運用実績を持つ宇宙スタートアップ株式会社アクセルスペース、5位には、独自開発の原価計算アルゴリズムが特徴の製造業の受発注プラットフォーム「CADDi」を運営するキャディ株式会社が選出されています。
PR TIMES
(文・Higuchi)